セコンド:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
セコンド
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セコンド

1970年6月6日公開、103分
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“第二の人生”という人間の夢を、異様なリアリティの中でとらえた作品。製作は「5月の7日間」のエドワード・ルイス、監督は「さすらいの大空」のジョン・フランケンハイマー。デイヴィッド・イーリーの原作をルイス・ジョン・カルリーノが脚色。撮影は「バラの刺青」のアカデミー賞カメラマン、ジェームズ・ウォン・ホウ、美術はテッド・ハワース、音楽はジェリー・ゴールドスミス、セットはジョン・オースティン、編集はフェリス・ウェブスターがそれぞれ担当。出演は「大いなる男たち」のロック・ハドソン、セローム・ジェンス、ジョン・ランドルフ、「5月の7日間」のリチャード・アンダーソン、「不意打ち」のジェフ・コーリー、「野望の系列」のウィル・ギア、ウェズリー・アディ。他にマレイ・ハミルトン、フランシス・リード、ジョン・ローレンスなど。黒白、スタンダード。1966年作品。

ストーリー

ニューヨークの著名な銀行家アーサー・ハミルトン(ジョン・ランドルフ)は、見知らぬ男から受け取ったはしり書きに誘われ、第二の人生を歩みはじめることになった。単調な生活に倦きた人を第二の人生に入らせることを仕事とする科学者グループがあり、その組織を動かしているのは得体の知れぬ老人(ウィル・ギア)であった。ハミルトンは、はしり書きの住所に向かった。ルビーという男(ジェフ・コーリー)から、第二の人生を過ごすために必要な事務的処理をしてもらった後、彼はイネス博士(リチャード・アンダーソン)の手術をうけた。そして、世界的に高名な画家トニー・ウィルソン(ロック・ハドソン)に変貌したハミルトンは、カリフォルニアのサンタバーバラの新しい家に向かった。そこにはジョンと名のる男(ウェズリー・アディ)が彼を待っていて、第二の人生に入る手伝いをすると述べた。ハミルトンはまだ現在の自分、トニー・ウィルソンが信じられなかった。しかし、ある日、海岸で出会ったノラ(セローム・ジェンス)の生命力あふれる魅力にひかれ、生きる意欲を燃やすのだった。そしてノラの勧めで、近所の人々を集めパーティを開くことにした。ところがその席で、ウィルソンは過去の第一の人生のことについて語り始めてしまった。同じように第二の人生を送っていた近所の人々は、この様子を見ながら一様に口をつぐんでいた。ノラは彼に心理的変化を与えるため派遣された娘だったのだ。2つの人生にまたがる悪夢から逃れようとしたウィルソンは、死んだハミルトンの旧友と名のり、妻エミリーを訪ねたが、もはやそこには自分の場所がなくなっていた。混乱した意識のまま、昔の我が家を出たウィルソンは、尾行していた第二の人生の監視人ともいうべき男たちに、ある場所につれていかれてしまった。そこでは、第二の人生への適応力がなくなったウィルソンには、死体として処理されるという、苛酷な運命が待っていた。(パラマウント配給*1時間43分)

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作品データ

原題
Second
製作年
1966年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント
初公開日
1970年6月6日
上映時間
103分
製作会社
ジョエル・プロ作品


[c]キネマ旬報社