毒とひまわり 名張毒ぶどう酒事件の半世紀:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
毒とひまわり 名張毒ぶどう酒事件の半世紀
毒とひまわり 名張毒ぶどう酒事件の半世紀
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毒とひまわり 名張毒ぶどう酒事件の半世紀

2012年6月30日公開、52分、ドキュメンタリー/社会派
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東海テレビが司法をテーマに製作したドキュメンタリー番組シリーズのうち、“名張毒ぶどう酒事件”を扱った作品をスクリーンで上映。死刑確定後も再審を訴え続けてきた奥西勝死刑囚と弁護団長・鈴木泉弁護士の姿を通じて、司法の問題点を炙り出す。「春との旅」など長年に渡って活躍する名優・仲代達矢がナレーションを担当。

ストーリー

司法は獄中死を望んでいる……。1961 年、三重県名張市で起きた女性5人の毒殺事件。“名張毒ぶどう酒事件”と呼ばれたこの事件で、犯人とされた奥西勝死刑囚は一貫して獄中から無罪を訴え続けてきた。愛知県一宮市に事務所を構える63歳の鈴木泉弁護士は27年前、この事件と出会った。初代弁護団長の吉田清氏から話を聞き、1審の無罪判決と2審の死刑判決を比較し、“こんな判決で人の命を奪うことが許されるのか”と怒りを覚えたことをきっかけに、わずか5人の弁護団に加わる。しかし、鈴木弁護士たちの努力にもかかわらず、再審への動きは紆余曲折を辿る。再審請求棄却を繰り返した後、新証拠の積み上げが成果を挙げ、2005年に一旦は再審が認められたものの、検察の異議申し立てによって一転、その決定は取り消し。2010 年4 月、ようやく最高裁は名古屋高裁へ審理を差し戻した。鈴木弁護団長は“1日も早い釈放を勝ち取る”と語ったものの、奥西死刑囚はすでに84 歳。この高齢で再審無罪までの道のりは厳しく、弁護団長の顔には悔しさが滲む。本件同様に“冤罪”と言われた帝銀事件の周辺も辿り、一度下した判決に固執する司法の姿を浮き彫りにする。

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作品データ

製作年
2010年
製作国
日本
配給
東風
初公開日
2012年6月30日
上映時間
52分
製作会社
東海テレビ
ジャンル
ドキュメンタリー社会派


[c]キネマ旬報社