クリント・イーストウッド
ガス
クリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』以来4年ぶりの主演作となるハートウォーミング・ストーリー。年老いたメジャーリーグのスカウトマンと、わだかまりを感じつつも父親の最後の旅に同行することになったひとり娘との絆を描く。娘役を演じるのは、アカデミー賞で3度のノミネート歴があるエイミー・アダムス。
※結末の記載を含むものもあります。
ガスはメジャーリーグ最高のスカウトマンだが、PCもメールも使わず、データ野球全盛の時代に不要だという球団幹部もおり、その契約はあと3か月と迫っていた。次のドラフトが彼の人生を決める事になるが、視力も衰えていた。そんな彼の窮状を救ったのは一人娘のミッキー。2人はドラフトの目玉である天才スラッガーの元へ向かう。
ガス
ミッキー
ジョニー
ピート・クライン
フィリップ・サンダーソン
ヴィンス
ボー・ジェントリー
監督、製作
脚本
製作
製作
撮影
美術
編集
製作総指揮
音楽
[c]2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. [c]キネマ旬報社
イーストウッドならずとも、エイミー・アダムスの魅力にイチコロになってしまって、えーいオジサンももう一度、映画だって撮っちゃうぞ、って気になるほどの映画です。
ここまで表情が豊かな女性であれば、少々おブスであっても男は誰もが心惹かれてしまうというもの。
エイミー・アダムスを鑑賞するための2時間として、まったく飽きない映画だったと思います。
さて、ストーリーは、不器用な父親と娘との和解の話で、そこそこ楽しめますが、そんなに深い話ではありません。
この時間配分では、イーストウッドの眼力を示すエピソードを提示できるのだろうかとハラハラさせられましたが、最後の最後でちゃんと逆転劇を用意してありました。
ま、もっとも、よくあるパターンの逆転劇だったのですけどね。
……というわけで、この映画は一にもニにも、エイミーの演技力の賜物でしょう。
私はいつも思うのです。
美人とは、顔のパーツが整っている人のことではなく、表情が豊かな女性のことだって、ね。
※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。
野球のベテランスカウトと弁護士の娘の絆を描いた映画です。
子供にとって親との思い出はいくつになろうが簡単に忘れることの出来ないものだと思いました。大人になれば独立して親と離れることがあります。しかし、いつでも親の側、つまり特等席に座ることができる。人生の道に迷った時は特等席に戻ってみては。
この歳になると、自分とイーストウッドを比べる。だいぶ違うが、あんな風に老いたいものだ。
また、一人娘とエイミーアダムスを比べる。ちょっと切なくなる。大事にしたいと思う。いつか、彼が現れるんだろう。ティンバーレイクでも、いいとは言えない。
ストーリーは、凡庸ながら安心してみられ、感動もの。