タイラー・ペリー
アレックス・クロス
「コレクター(97)」の邦題で日本でも公開されたジェームズ・パターソンの人気小説シリーズ3度目の映画化。心理学に精通するワシントン市警の刑事、アレックス・クロスの活躍を描くサスペンス。主演は、俳優として「スター・トレック(09)」などに出演の他、監督、プロデューサーとしても活躍するタイラー・ペリー。特集上映“未体験ゾーンの映画たち2013”の1本として劇場公開。一般公開2013年2月16日。
※結末の記載を含むものもあります。
ワシントン市警刑事部長のアレックス(タイラー・ペリー)は犯罪心理学の専門家。連続殺人鬼サリバンを逮捕するために、得意のプロファイリングで捜査を進めてゆくが、真実を知り過ぎたアレックス自身と彼の家族にも危険が迫る……。
アレックス・クロス
ピカソ
トミー・ケイン
モニカ・アッシュ
ナナ・ママ
マリア・クロス
ホリデー
リチャード
レオン・メルシエ
監督
脚本
脚本
原作、製作
撮影
美術
衣裳デザイン
編集
編集
音楽
製作
製作
製作
製作
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
[c]2012 IAC Productions, LLC [c]キネマ旬報社
ヒューマントラストシネマ“未体験ゾーンの映画たち2013”で鑑賞
クライム・サスペンスとしては、なかなか良質だと思いました
何よりも殺し方が良いですね~
特にクライマックスなんかは『ジャッカル』を彷彿させるような仰々しさがあってw
そもそも、敵役の殺し屋のキャラクターが良いんですよね
正体は不明なのですが、普通にスパイ映画の主役張れるような驚異的な能力
…にも関わらず主役になれないのは、サディストゆえなのでしょうw
しかし、この殺し屋がせっかく猟奇的な殺し方をしているのに、遺体のグロさをあまり見せてくれません
何か大人の事情があるのかもしれませんが…そこをシッカリ見せないと、あえてこのようなキャラ付けした意味が無いのでは?
一方、殺し屋を追い詰める刑事役の方は、ちょっとキャラクターが弱いですね
主人公は心理分析を行う事で、普通の人には分からない事件の真相を解明してしまう、とても便利なw能力を持っているのですが…
肝心のプロファイリングが大雑把過ぎて、ご都合主義の言い訳に使われているとしか思えませんw
こういうのは、心理分析のプロセスをもっと見せないと、リアリティを感じませんねえ…
それに、人間ドラマが薄い…まあ、この手のサスペンスで、濃厚な人間ドラマを期待するのは間違いだと思っているのですが、その後の復讐劇に影響してくる重要な部分ですからね
観ている人も復讐心がメラメラしてくるぐらいじゃないと、ちょっと白けちゃいますねえ
そして…相棒の影が薄いw
正直、あまり必要性を感じないんですよね…
主人公とは幼馴染という設定なので、もっと友情とか信頼関係を感じさせて欲しい所です
まあ、残念な所ばかり並べ立ててしまいましたが、キャラの立った殺し屋だけでも一見の価値有りです
なかなか見応えのあるクライム・サスペンスなので、その手の映画が好きな方は、是非どうぞ