ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界|MOVIE WALKER PRESS
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ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界

2013年8月31日公開,90分
PG12
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冷戦時代のロンドンを舞台に、思春期の少女たちの揺れ動く心情と成長を描いたドラマ。出演は「SUPER8/スーパーエイト」のエル・ファニング、ジェーン・カンピオンの娘アリス・イングラート(「8 Eight」)、「ココ・アヴァン・シャネル」のアレッサンドロ・ニヴォラ。監督は「愛をつづる詩」のサリー・ポッター。

予告編・関連動画

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

冷戦時代に突入した1960年代のロンドン。ジンジャー(エル・ファニング)とローザ(アリス・イングラート)の2人は、同じ病院の隣のベッドで生まれ、幼なじみとしてずっと一緒に育ってきた。まだビートルズもヌーヴェルヴァーグもこの世にいない時代。彼女たちは学校をさぼって宗教、政治、ファッションについて語り合い、自分たちの親のように欲求不満な家庭生活を送ることだけはしたくないと考えていた。ヘアスタイルもファッションも、どこへ行くのも何をするのもいつも一緒。ヒッチハイクをして男の子と遊んだり、煙草を吸ってみたり、アルコールを試してみたりと、2人は少女から大人へ成長する青春時代を満喫していた。しかし、自由奔放なローザについていこうと、あれこれ試すジンジャーだったが、なかなかうまくいかない。やがて、1人で詩を書くようになるなど、2人の間には少しずつ溝が生じてきた。ラジオからは日々、核の脅威が報道され、T.Sエリオットを読んで反核の集会に参加するなど、世間並みに核に関心を抱くようになる2人。その一方、父親のいないローザは、思想家であるジンジャーの父ローランド(アレッサンドロ・ニヴォラ)の影響を受け、やがて、その気持ちは恋に変わって行く。それに加えて、反核運動への思いの違いから、2人の友情関係には亀裂が生じてゆく。そんな中、ローザがローランドと関係を持っていることを知ってしまうジンジャー。人生を楽しむため、自由奔放に生きる父親は大好きだったが、家族が崩壊する心配に加え、父親と関係を持っている相手が親友だという事実をどうしても受け入れられない。親友、そして大好きな父親との関係の危機に加え、キューバ危機が立ちふさがり、ジンジャーの世界は崩壊寸前になってしまう。そんな中、明るい未来を手に入れる為、ジンジャーは歩き出す……。

作品データ

原題
Ginger & Rosa
映倫区分
PG12
製作年
2012年
製作国
イギリス デンマーク カナダ クロアチア
配給
プレイタイム(提供 アース・スター エンターテイメント)
上映時間
90分

[c]BRITISH FILM INSTITUTE AND APB FILMS LTD 2012 [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.6
  • seapoint

    3
    2013/8/17

    やっぱりE.ファニング、お姉さんと違って随分美人だなぁ。赤毛も良く似合う。

    自由主義な父親と基本的には真面目な母親の血はしっかり受け継いでいるジンジャー。
    自分を名前でしか呼ばせない父、それでも娘として大好きだった。だから親友と父親の裏切り行為には震えるほど耐え難い悲しみだった。

    生まれた時から一緒。ローザの行動を真似するような10代平均的な女の子のジンジャー。しかしローザが少女から女へと変化していくうちに2人の心はずれていく。
    イギリスもラブ&ピースな時代でしょうか。核が落とされていない国だからやりそうな反核運動。あの時代の映画によくある風景。いつだって抗議しているのは被害にあっていない国々。それは納得できる結果を生んだのか。祭り的なイベントに捉えられ、つい冷めた目線で見てしまう。

    父親と親友に対する気持ちが表れるかのように、日に日にジンジャーの表情が母親に似てくる。無垢で一途なところが印象的。
    自由奔放、結構!父親という子を養う義務がなければね。ジンジャー自身で対処できない感情が溢れだす時、全てが露呈する。大人に混ざって集会に参加しても、まだまだ子供である。彼女の心を自身で詩のように綴っていく。騒然なる事態の明け。1つの区切りとなり、少女は1歩前進する。
    透き通る白い肌に太陽のように輝く赤毛。思春期の繊細な心を外観でもよく表している。E.ファニング、ナイス!C.ヘンドリックスもおキレイですね。胸、でかい…

    叙事詩的film、S.ポッターらしい。

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  • さっちょ

    3
    2013/8/14

    日本ではきっと戦後の高度成長時代で冷戦の恐怖ってあまりなかったのかもしれない。でも、学園紛争などもあったようで、社会に対する個人個人の主張が出ていたと思われる時代・・・。
    この作品では冷戦時代の核戦争に対する恐怖をメディアなどを通して耳にし影響されていく少女と彼女を取り巻く家庭環境や友人との関係が描かれている。
    思春期って心も不安定でちょっとしたことでも不満を感じたり他からの影響を受ける頃。ましてや自由奔放な父や理屈っぽい母などの夫婦不和な姿を毎日見る中で親に対しても不信感を抱いたりもする。そして宗教にはまったり、デモ運動でささやかな抵抗をしたりして、崩壊しそうな心を自分なりに保とうと必死になる姿は痛々しい。
    私が同じ立場だったら、父と親友の関係を知ったら、将来の展望が見えない不安な世界情勢を知ったら、精神錯乱するかも。
    彼女は詩というより感情を示した日記ともいえる文面でありながら、書き綴ることで自分自身を保とうとしている。文にすることは、客観視でき心を落ち着かせることができるかもしれない素晴らしいことだと思う。私自身中学時代日記を書いていたけれど、書くことによってやるせない気持ちを発散したり、好きだった人に対するドキドキした気持ちを抑えたりしていた。当時が懐かしい。
    この作品の原題は『Ginger and Rosa』という対比された2人の少女の名前。でも邦題ではジンジャーから見た世界観が出ていて邦題の方がずっと合っていると思った。
    その後彼女はどんな風に歩みどんな大人になったのだろう?ツライ経験をどう乗り越えたのだろう?その後の世界は紛争絶えない地域も多少ありながらも穏やかな平和な世界になったんだよ。明るい展望があるんだよって教えてあげたい。

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