悼む人|MOVIE WALKER PRESS
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悼む人

2015年2月14日公開,138分
R15+
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第140回直木賞に輝いた天童荒太の同名小説を、堤幸彦監督が高良健吾を主演に迎えて映画化した人間ドラマ。縁もゆかりもない死者を“悼む”ために全国を放浪する青年と、夫を殺した過去をもつヒロインの旅の行方を描き、人が誰しも直面する“死”のありかたを問う。ヒロインの倖世を演じるのは石田ゆり子。

予告編・関連動画

悼む人

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

週刊誌記者の蒔野は死者を“悼む”ために全国を放浪している青年・静人と出会う。人の善意を信じられぬ蒔野は静人の不可解な行動に疑念を抱き、彼の身辺調査を始める。一方、夫を殺害し、4年の刑期を終えた倖世は夫の亡霊に悩まされていた。その殺害現場を訪れた彼女は夫を“悼む”静人と出会い、彼と行動を共にすることに。

作品データ

映倫区分
R15+
製作年
2015年
製作国
日本
配給
東映
上映時間
138分

[c]2015「悼む人」製作委員会/天童荒太 [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.2
  • あちゃぺ

    3
    2017/7/25

    知らない人の死を悼み、祈りを捧げるために全国を行脚する主人公。
    過去に友人の命日を忘れてしまったこと苦にしたため、心の病になり、それ解消させるべく始めたこの旅。「あなたのことを忘れない。覚えておきます…」と。

    人は誰もが死を迎えます。死んだ人のことを覚えることで死んだ人はその人の心の中で生き続けるという人もいます。
    自分が死んだら…そんなことを考えずにはいられませんでした。
    自分はまだ自分の死というものを受け入れることはできません。まだ考える必要がないと思っているし、考えたくないからです。誰も知らない世界のことを考えることで不安になるだけだし、あくまで想像の世界でしかないからです。
    でも、この映画を観ていて、「誰かに自分の存在を忘れないで欲しい」…そんな欲望を覚えました。主人公の「悼む人」は、亡くなった人のよい部分(人に好かれた部分、必要とされていた事実)を理解しようとします。そりゃ気持ちいいですよね(笑)
    職業柄…人の死に接する機会が多い分、その人の死に方について考えることはあっても、自分に置き換えて考えることはしなかった。でも、「いつまでも覚えておいて欲しい」そんな気持ちが芽生えたのは進歩(?)でした。

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  • えり

    3
    2015/4/19

    見ず知らずの他人の死を、ただ悼むために旅を続ける青年。
    死の原因を探るわけでなく、ましてやそこから明日への教訓や改善策を見出すでもなく、
    ただ亡くなったその人自身にのみ思いを馳せる。
    「あなたが誰に愛され誰を愛したのか、私は覚えておきます」と。

    9/11や1/17や3/11・・・といった日付を私たちは共通の思いで記憶する。
    この日どんな出来事があり、多くの人が亡くなったか。
    しかし大きなニュースが流れることもなく、亡くなるほとんどの人々は、近しい人以外にはその存在は知られない。

    命の重さはみな同じ・・・

    しかし現実には、毎年式典が催され、多くの人々に悼んでもらえる死と、忘れられてしまう死がある。
    覚えておかなきゃいけない死と、そうでない死がある。

    「私は覚えておきます」という静人に、映画を観た多くの者は、そんなに全員覚えられるわけないじゃないか、何言ってんだ?何のために?と思う。

    そう。覚えておけるわけがない。
    逆説なんですよ。
    人は皆忘れる。忘れてもいい。覚えてなんかいられないの。
    それでいい。
    人の死を区別することへの抗議・・・というのは私の勝手な深読みでしょう。

    この映画を観て、原作も読んで、たくさん考えました。
    もちろん答えは出ません。
    考えることに、考え続けることに、この作品の意味があるのだと思います。

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    ネタバレあり
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  • 幸子

    4
    2015/4/3

    良くも悪くも印象に残る作品です。命の在り方、生と死について深く考えさせられる映画でした。原作をまだ読んでいないので読んでみたいと思いました。大切なものを忘れそうになったときに見たい映画です。

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