華 いのち 中川幸夫
華 いのち 中川幸夫
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華 いのち 中川幸夫

2014年6月7日公開、92分、ドキュメンタリー/アート
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生け花の前衛表現を追求した華道家・中川幸夫の創作現場を捉えたドキュメンタリー。長年に亘って書き綴られたノートや本人が語る言葉から、様々な創作の秘密が明かされる。企画・製作・監督・編集は「DX(ディスレクシア)な日々 美んちゃんの場合」の谷光章。ナレーションを「かすかな光へ」の山根基世と「HANA-BI」の大杉漣が担当する。

ストーリー

1918(大正7)年、香川県丸亀市で生まれた中川幸夫は、幼時期に脊椎カリエスを患い、曲がった背中と共に反骨精神を身につけていく。祖父で池坊讃岐支部長を務めた隅鷹三郎を受け継いだ伯母の隅ヒサからいけばなを習った中川は、1949年、丸亀で初の個展を開く。しかし、流派いけばなの決まり事に疑問を抱き、花本来のあるがままの命をとことん見極めるため、1951年、大流派池坊を脱退。その後、東京に乗り込んだ中川に、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった草月流の勅使河原蒼風は「恐ろしい男が花と心中しにやって来た」と語ったと言う。そんな中、流派を否定し、弟子を一切取らなかった孤高のいけばな作家は、極貧の中で花の生き死にと向かい合い続ける。花との極限の対話、闘い、おののきを経て、やがて想像を超える作品が次々と生み出されていった。900本のカーネーションをガラス器に詰め込んで逆さに置き、和紙に真っ赤な花液が滲み出る「花坊主」。瑞々しい葉脈が艶かしい白菜を丸ごと生けた「ブルース」。まさに朽ち果てようとするギリギリの雄しべと雌しべを生けた「チューリップ星人」等々。そして2002年に実現した「天空散華」では、100万枚の色鮮やかなチューリップの花びらが天空から舞い落ちる中、95歳の舞踏家・大野一雄が渾身の力で踊る。長年に亘って書き綴られた創作ノートを通して、また本人が語る言葉から、花の生命力そのものを鮮やかに浮かび上がらせて提示した衝撃的な作品の誕生の秘密が明かされる。

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作品データ

製作年
2014年
製作国
日本
配給
イメージ・テン
初公開日
2014年6月7日
上映時間
92分
製作会社
イメージ・テン
ジャンル
ドキュメンタリーアート


[c]キネマ旬報社