ダイナマイト(1929):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ダイナマイト(1929)
ダイナマイト(1929)
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ダイナマイト(1929)

1929年公開
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「キング・オブ・キングス(1927)」「破戒」に次ぐセシル・B・デミル監督映画で例によってジェニー・マクファースンが原作脚色したものである。出演者は「砂漠の生霊」「アンナ・クリスティ」のチャールズ・ビッックフォード、「掠奪者」のケイ・ジョンソン「接吻」「ホリウッド・レビュー」のコンラッド・ネーゲル、「キング・オブ・キングス(1927)」「ヴォルガの船唄」のジュリア・フェイを始め、新進のジョエル・マクリー、ミュリエル・マコーマック、タイラー・ブルック等で、撮影は「破戒」「キング・オブ・キングス(1927)」のペヴァレル・マーレーが担任した。

ストーリー

シンシア・クロザースは祖父の遺産を譲られることになっているが、その条件として彼女は彼女は満23才の誕生日前に結婚していて、夫が死亡していない限り夫と同棲していなければならないのである。公証人からこの事を聞かされた時は満23才の誕生日のわずか1ヵ月前だっが。彼女はロージャー・タウンと深く愛し合っていたが、彼には愛無き妻マーシアがあって経済的理由からマーシアが離婚を承諾しない為シンシアはロージャーと結婚することが出来ない。そこでシンシアはマーシアに離婚手当て10万ドルを渡すこととなる。が金を握らぬうちは減多に離婚しないとマーシアが言い張るので、シンシアは思い切って死刑囚ダークとその死の前夜に密かに刑務所で結婚する。ダークは可愛い妹を孤児院に入れたくないので、その保育金を得たさに金2万ドルの報酬を得て結婚を承知したのである。ところが死刑執行の間際になって新犯人が自白して出たのでダークは放免される。ダークが翌日シンシアを尋ねるとシンシアは驚き慌てて彼を侮辱したので、ダークも意地からでも夫として家にとまると主張する。そこへロージャーはじめシンシアの友達が多勢遊びに来たのでダークは階上に隠れる。そしてシンシアとマーシアとの取り引きを耳にしたダークは初めてシンシアの考えが奈辺に存するかを知る。そしてロージャーがシンシアと接吻するのを見て、立ち現れたダークに対して、金で買われた夫、とロージャーが言ったので、ダークも例の離婚手当て取り引きを暴露して、売られた夫じゃないか、と言い返す。ロージャーは怒ってマーシアが受け取った10万ドルの小切手をシンシアに突き返し、再びマーシアに与えでもしたら永久におさらばだと言い捨てて去る。ダークも刑務所で受け取った2万ドルを返却して立ち去る。ダークは働いていた炭鉱に帰って妹と2人で暮らしているとある日シンシアが自動車でやって来て、遺言状に指定された日まで自分の家に一緒に住んでくれと頼む。がそれを断られたので彼女が炊事掃除のみをする条件でダークの家に置いてもらう。1日シンシアが買い物に行った食料品店へ自動車にひかれた少年がかつぎこまれる。迎えられた医者は頭蓋骨折だから町の専門医を呼んで来るより手だては無いと言う。シンシアはダークのもとに滞在中は金も使わず自動車にも乗らないと固く約束していたが、2000ドルを銀行から出し納屋を破って自動車を飛ばして専門医を迎えて来る。ダークは夕食に家に戻ると自動車がなくシンシアが居ないので町へ男に逢いに行ったものと誤解して帰って来た彼女を罵倒する。シンシアも怒ってロージャーに電話をかけて迎えに来てくれと頼んだ。ダークが1人居るところへ少年の母が奥さんのおかげで息子の生命が助かったとお礼に来たので彼は初めて自分の誤解を知る。翌朝来たロージャーはマーシアの情人マーコが大金を手に入れたのでもう離婚手当ては要らないといって離婚した旨を告げる。彼は一応ダークに断ろうと言って坑内に入ると爆発が起こって3人は坑道の一隅に閉じこめられる。空気が15分すれば尽きることをしったダークは隔壁をダイナマイトで爆破して広い坑道に出ようと試みるが導火線が無いので爆破させる男は死なねばならぬことを知る。2人は自分が犠牲になると主張し合ったあげく、彼女が真に愛する男が残ることとなる。ロージャーは岩陰で彼女とささやき合って彼女は自分を愛すると言ったが君に最後に言いたいことがあるそうだ、とダークに告げる。彼がシンシアのもとに行った途端ダイナマイトは爆破する。シンシアが真実愛しているのはダークだった。ロージャーは偽らねばダークが承知しないのを知って自ら爆死したのである。

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作品データ

原題
Dynamite
製作年
1929年
製作国
アメリカ
配給
MGM支社
初公開日
1929年
製作会社
M・G・M映画


[c]キネマ旬報社