脱獄囚(1956):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
脱獄囚(1956)
脱獄囚(1956)
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脱獄囚(1956)

1956年公開
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フランスの探偵小説家として有名なジョルジュ・シメノンが書いた『ビンの底』の映画化。「恐怖の土曜日」のシドニー・ボームか脚色、「スピードに命を賭ける男」のヘンリー・ハサウェイが監督。製作は「慕情」のバディ・アドラー、音楽は「美わしき思い出」のリー・ハーライン。主演は「情事の終り」のヴァン・ジョンソン、「北京超特急」のジョセフ・コットン、「遠い国」のルース・ラーマン、助演は「奥様はジャズがお好き」のジャック・カースン、「暴力教室」のマギー・ヘイス、「最後の砦」のブルース・ベネットなど。

ストーリー

メキシコのノガレスの町に近い国境地区に大牧場を持つパトリック・マーティン(ジョセフ・コットン)は弁護士として有名で、ノラ(ルース・ローマン)という妻があった。外見は常に平和に見える家庭にも一寸した椿事が起こる。服役中の弟ドナルド(ヴァン・ジョンソン)がマーティンの前に現われる。ドナルドは酒ぐせが悪く酒場で喧嘩した相手の男を殺して5年の刑に処せられていたのだが、脱獄してきたのだ。公判のとき兄のマーティンは彼のために弁護してやろうとはしなかった。ドナルドは正当防衛であったことを主張したがとりあげられない。ドナルドは服役するが、家に残してきた妻と3人の子供が気になってマーティンを頼ってきたのである。折から国境のサンタ・クルース河の大氾濫のためノガレスの町に入れない。世間態を気にするマーティンはドナルドを何時までもかくまっておくわけにもいかない。彼は弟があることさえ妻のノラに話していなかったのだ。やがて電話連絡でドナルドは妻子の困窮を知り、矢も楯もたまらなくなり、遂に断っていた酒を飲み、妻に送金してくれと哀願した末、マーティンを殴り倒して外へ飛び出した。彼は危うく河に落ちるところを警官に救われ、いったんマーティンの邸に戻って来たが、今度は客の前で狂態を演じ、再び外へとび出して行く。事ここに至ってはマーティンもノラにドナルドのことを隠しておくわけにはいかない、彼は一切をノラに告白し、ノラに説得されてドナルドの家族に送金することを承諾する。間もなく、ドナルドがある酒庫の酒を盗み出し、ピストルを所持しているという情報が入ったので、ハル・ブレッキンリッジは捜査隊を組織し、マーティンにも参加を求めたが、マーティンは拒絶する。だが彼は妻に説伏され、ついに単独でドナルドを探しに出掛け、ある丘の洞穴の中で彼を発見する。そこでマーティンは馬にドナルドを乗せ、やがて国境を流れる激流横断をくわだてる。ドナルドは首尾よくメキシコ側についたがマーティンは河の中流で押し流されようとする。ドナルドは激流に飛び込み、必死の勇を振って兄を助け、再びアメリカ側の岸に泳ぎつく。捜査隊がそこに到着する。その中には2人の仲を気づかうノラもいる。ドナルドは潔く刑期に服することを兄に誓い、マーティンはドナルドが実弟であることを初めて人々にはっきりと言明したのだった。

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作品データ

原題
The Bottom of the Bottle
製作年
1956年
製作国
アメリカ
配給
20世紀フォックス
初公開日
1956年
製作会社
20世紀フォックス映画


[c]キネマ旬報社