チェーンヒート:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
チェーンヒート
チェーンヒート
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チェーンヒート

1983年10月15日公開
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女子刑務所を舞台に、囚人同士の反目、麻薬密売、囚人をレイプする看守などを揄く典型的な女囚もの。82年秋に公開された女囚もの。The Concrete Jungle(『コンクリート・ジャングル』の題で83年5月30日にTBS系で放送。867号のTVムービー評を参照)に引きつづいてビリー・ファインが西独のヒートGBR/TATフィルム/インターコンチネンタル・フィルムのために製作。エグゼクティヴ・プロデューサーはエルネスト・フォン・テウマーとルイス・パチオッコ。監督はポール・ニコラス。脚本はポール・ニコラスとヴィンセント・モンゴルが執筆。撮影はマック・アールバーグ、音楽はジョゼフ・コンラン。出演はリンダ・ブレア、シビル・ダニング、タマラ・ドブソン、ジョン・ヴァーノン、ヘンリー・シルヴァ、ステラ・スティーヴンスなど。

ストーリー

女子刑務所。男性看守が独房に入って来て、服を脱ぎ出した。女囚はピストルをつきつけて脱走をはかるが、他の看守に射ち殺される。彼女の手にしていたのは玩具のピストルだった。新しい囚人たちが刑務所に送り込まれてくる。売春婦、殺人犯、麻薬患者、そして男娼までまぎれ込んでいた。その中の1人、キャロル・ヘンダーソン(リンダ・ブレア)は自動車で人を轢き殺し、懲役18カ月を宣告されていた。一方、大きなバブル・バスにエキゾティクなインテリアといった奇妙な刑務所長室では、バックマン所長(ジョン・ヴァーン)がビデオカメラで、女囚デビーの裸体を撮影していた。所長は自分の麻薬密売組織の他に、もう一つの組織があるらしいと確信し、それを探れとデビーに命じる。所長室を出た彼女は、どこからともなく聞えてくる「タレコミ屋」という文句におびえて走り、通路に張られていたピアノ線で喉を切って死亡。所長は怒って、看守長のテイラー(ステラ・スティーヴンス)を監視不行き届きで責めた。実はテイラーこそ、搬入業者レスター(ヘンリー・シルヴァ)と組んで麻薬密売をやっているのだった。彼らの手足となっているのが、女囚のボス的存在であるエリカ(シビル・ダニング)。彼女は新入りのキャロルに近づくが、同じ新入りのヴァルがかばってくれた。所長はキャロルをうまく手なづけて、デビーの代わりにスパイをやらせようとする。エリカと反目する黒人囚のボス、ダッチェス(タマラ・ドブソン)。黒人囚の1人が白人囚たちに剃刀で切りつけられたことが原因で死ぬという事件が発生。ある夜、キャロルはヴァルたちとともに刑務所の外に連れ出され、レスターが彼女らを売春婦としてあるパーティに送り出した。客のマーティンは彼女を犯そうとして、言うことを聞かぬ彼女に銃を向ける。その騒ぎを聞きつけたレスターにキャロルはなぐられ、再び刑務所に連れもどされた。キャロルは便所でスパイダーの死体を発見。黒人囚を襲った犯人が彼女だと、キャロルが言ったので、早速、黒人囚側が復讐したのだった。驚いたキャロルは、所長室へ駆け込み今日のことをぶちまける。バックマンはレスターのことを聞き出すと、抵抗するキャロルを強姦した。ヴァルとキャロルはバックマンのビデオ・テープを入手しようと企む。ヴァルが所長に近づき、二人はバブル・バスに入る。水中ファックに夢中の所長をテイラーとブーツ看守が溺死させる。そして、ヴァルをブーツが警棒で殺し、その罪を邪魔になったエリカになすりつける。所長の死をうまく事故死と取り繕ったテイラーは、監察官のコーフマン夫人から所長代理に任命された。キャロルは囚人たちに「暴動を起こそう、新しい公正な所長が来たら、環境も改善されるだろう」と呼びかける。みんなも同意し、暴動が始まった。ダッチェスはエリカを独房から救出し、反目していた二人は協力することに。キャロルはテイラーが所長を殺したシーンを撮ったテープを発見、それを取りもどそうとしたテイラーと争い、結局、テイラーは刑務所の壁からおちて死亡。レスターも暴動を鎮圧に来た保安官に逮捕された。

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作品データ

原題
Chained Heat
製作年
1983年
製作国
アメリカ
配給
日本ヘラルド
初公開日
1983年10月15日
製作会社
ビリー・ファイン・プロ作品


[c]キネマ旬報社