イーサン・ホーク
トミー・イーガン少佐
遠隔操作で敵地を攻撃する無人機ドローン。人間が直接手を下す事のない、現代の戦争の恐ろしい実態を、ひとりのドローン操縦士の異常な日常を通してリアルに映し出す人間ドラマ。イーサン・ホークが『ガタカ』などのアンドリュー・ニコル監督とタッグを組み、戦場に行かずにしてPTSDに苦しまされる主人公を熱演する。
※結末の記載を含むものもあります。
アメリカ空軍の少佐であるトミーは、ラスベガスの基地に設置されたコンテナの中で無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロあまりも離れた異国でのミッションを繰り返していた。クリックひとつで爆撃を行う、まるでゲームのような任務を終え、妻子の待つマイホームへ帰る。そんな日常を過ごしていたトミーだったが、やがて精神を病んでいく。
トミー・イーガン少佐
ジョンズ
副操縦スアレス
モリー・イーガン
ジマー
Langley
Capt. Ed Christie
監督、脚本、製作
製作
製作
製作
製作総指揮
製作総指揮
音楽
撮影
編集
キャスティング
美術
衣裳デザイン
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【賛否両論チェック】 賛:戦場に行かずして戦っている現代の戦争の実態に、心底驚かされる。そして、そんな戦争がもたらす悲惨さや虚しさを、改めて浮き彫りにする展開にも、深く考えさせられる。 否:どうしても単調な任務のシーンが続くので、戦争映画に興味がないと、退屈しそう。必要性に疑問を感じるラブシーンもあり。 自分の国で普段の生活をしながら、地球の裏側の戦争に加わっているという現代の戦争の実態に、まず驚かされます。カメラの映像だけで、全く爆音がしない爆撃の描写や、トーマスが悩めるスアレスに話す、 「機が撃墜されても、俺は無傷。今1番危険なのは、帰りの高速道路での運転だ。」 というセリフなんかに、全てが表れていると思います。 同時に、どんなに形が変わっても、戦争が多数の無関係な人々の命を奪い、関わる者の心を蝕んでいく悲しいものであるという普遍的なテーマにも、しっかりと言及しているのが印象的です。 軽い気持ちで観られる内容ではありませんが、現代における戦争の悲惨さを改めて考えさせられる、そんな作品です。