沈黙の証人:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
沈黙の証人
沈黙の証人
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沈黙の証人

1932年公開
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ジャック・デ・レオン及びジャック・セレスチン合作の舞台劇を「踊子夫人」のダグラス・デオティが脚色し、フォックス社でフランス版の多くを監督しているマルセル・ヴァーネルがR・H・ハウと協同で監督に当たり、「白銀の翼」「速成成金」のジョセフ・オーガストが撮影した。主役は舞台でこの役勤めたことのある英国の舞台俳優ライオネル・アトウィルで、「龍の娘」「悪魔スヴェンガリ」のプラムウェル・フレッチャー、「各国の女」「大西洋横断」のグレタ・ニッセン、舞台出のウウェルドン・ヘイバーン及びヘレン・マックが主なる主演者である。その他メアリー・フォーブス、ウィンダム・スタンジング、アラン・モウプレイ、ハーバート・マンディン、ビリー・ビーヴァンが助演する。

ストーリー

ロンドンでも人に知られた典型的な英国紳士サー・オースチン・ハワードの息子アンソニーは父に似ず意思の弱い若者であった。彼のノラ・セルアーという女に溺れていたが、ノラはお坊ちゃん染みたアンソニーに嫌気がさし始めたので、ある晩彼が訪れて北時もすげなく肘鉄砲を食らわせた。そこへブレイクという男がやって来て、彼こそノラの良人であると打ち明けられるや、逆上したアンソニーはノラの顎を締め上げた。殺したと思い込んだ彼は俄かに恐怖に駆られて自宅へ逃げるように帰った。彼は今にも警官が捕縛しに来るか来るかと思って慄えていたが、訪ねて来た者は彼の許嫁のシルヴィア・ピーアスだった。彼女はこの頃アンソニーが彼女に熱心でないことを恨むのだった。やがてアンソニーの両親が帰宅した。父から何故約束を破って芝居に来なかったかと訊ねられた時彼は父の膝下に伏して女を殺したことを告白した。ころすなどという考えは毛頭無かったことをアンソニーはヒステリックに口走った。サー・オースチン息子を助ける決心をした。で共筋の探偵長がやってきた時彼はアンソニーを寝室に追いやった。探偵長は、アンソニーが現場に落とした父の紙入を楯に、サー・オースチンを容疑者として捕縛した。やがて公判の日が来た。アンソニーは父が糾弾されるのを見ては幾度かすべてを告白しようとしたが、父の合図で辛くも辛抱していた。サー・オースチンが考え抜いた犯罪虚構と自分のアリバイとは次第次第に打ち負かされて行った。そして虚言者として偽誓者として彼自信が如何に適しないかを痛感した彼は遂に耐えきれないで事実を白状してしまうほかはないと思った。その時しもホイレス・ウォードという男が公判廷に出頭してノラ・セルマー殺しの新犯人は自分が知っていると申し出た。その証言によると下手人はサー・オースチンではない、またアンソニーでもないのだ。アンソニーは激情の極ノラの喉を締めたが、女は一時失神しただけで死んだのではなかった。彼女を殺害して罪を他に転嫁していたのは、多情なノラの先夫たるカール・ブレイクだったのだ。サー・オースチンは直ちに釈放された。ハワード一家に幸福が訪れたことは言うまでもない。

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作品データ

原題
The Silent Witness
製作年
1932年
製作国
アメリカ
初公開日
1932年
製作会社
フォックス


[c]キネマ旬報社