鉄骨エロ騒動:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
鉄骨エロ騒動
鉄骨エロ騒動
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鉄骨エロ騒動

1930年公開
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「藪睨みの世界」「巴里よいとこ」に次ぐヴィクター・マクラグレン氏主演映画で、「藪睨みの世界」「想夫舞曲」の台詞執筆者ウィリアム・K・ウェルズ氏が原作を書き、「最後の一人」のダッドリー・ニコルズ氏が脚色、「踊るカレッヂ」のアンドリュー・ベニソン氏がウェルズ氏と共同して台詞を執筆、「熱沙果つるところ」「キャバレー秘話」のアーヴィング・カミングス氏が監督し、「想夫舞曲」「心許すな殿方に」のL・ウィリアム・オコンネル氏が「熱沙果つるところ」のデイヴィッド・レーギン氏と共同撮影したもの。助演者は舞台俳優として名あるウィリアム・ハリガン氏、「浮気成金」「ブルドッグ・ドラモンド」のリリアン・タッシュマン嬢、「巴里よいとこ」「巴里見るべし」のフィフィ・ドルセイ嬢、「最後の一蹴」のメアリー・マカリスター嬢、「疑惑晴れて」のアーサー・ストーン氏である。

ストーリー

ビフ・ウィリアムスとダニー・マッデンは鉄骨建築工夫だった。2人は大の仲良しで同じ下宿屋に住んでいた。下宿屋の娘メアリーは中々の綺縹良しでダニーは心秘かに愛していたが彼女がビフに恋していると思っている彼は自分の恋情を抑えていた。ビフは女にかけては大変な自信家である日建築中の摩天楼で働いている時、隣のビルディングの一室から美人がビフに秋波を送ったので彼は件の美人が自分に参ったものと早合点した。その美人というのはリン・クローフォードという詐欺師の一味で、海岸の或る地所を分売するという觸込みで詐欺を働く計画中なのであった。リンはビフが職工仲間で人望があることを知り、彼をうまく利用することと決めて、ビフに会い度いという手紙を渡した。ビフは約束の日は下宿屋のおかみさん母娘を遊びに連れて行く先約をして置きながら、その方はダニーにまかせて、自分はリンを訪問した。ビフはリンの立派やかな生活振りに感歓の眼をみはった。リンはビフの男らしさに首ったけになった様子を見せて2人で外出したが、行った先でメアリー等に見つかってしまった。メアリーが心を傷つけられているのを見兼ねてダニーは彼女を切りに慰さめた。一方ビフは帰途のタクシーの中で、リンが誠しやかに彼女の父親が所有地を安價に貧しい人達に譲ろうとしていると言うのを、すっかり信じてそれなら職工仲間に売って貰い度いと申込んだ。思う壺とばかりリンはビフを伴い帰って、ビフを土地会社に雇うようにした。ビフはミミという娘も思いを寄せていたが、リンに夢中になっているビフはミミには辛く当って、遂に彼はリンに結婚を申込んだ。リンは承知した振りをしたのでビフは昔の仲間に土地売付に奔走した。メアリーはダニーと恋を語らう仲となっていたので、新家庭を営むべき土地を第一に買うことになった。ところが建築会社々員のドーソンという男が例の土地会社というのが詐欺師の一団であることを嗅出して来たので大騒動となった。事務所に押寄せた職工連がビフを袋叩きにしようとするのを、辛くも逃れたビフはダニーと共にリンのアパートへ立寄って一味がカナダへ高飛びしようとしているのを知り、停車場へかけつけて列車上で悪漢共を取っちめて金を取返した。かくてビフとミミ、ダニーとメアリーの二組の新夫婦が出来た。

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作品データ

原題
On the Level
製作年
1930年
製作国
アメリカ
配給
フォックス支社輸入
初公開日
1930年
製作会社
フォックス映画


[c]キネマ旬報社