鉄条網(1927):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
鉄条網(1927)
鉄条網(1927)
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鉄条網(1927)

1927年公開
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「ホテル・インピリアル」に次いで製作されたポーラ・ネグリ嬢主演映画でホール・ケーン氏作の小説を映画化したものである。監督はフォックス社に於いて「戦禍」「国なき人」等を作ったローランド・V・リー氏で、氏自らケーン氏の小説を改作し、ジュールス・ファースマン氏が脚色の任に当たった。ネグリ嬢の相手役は「女心を誰か知る」「恋に身を焼く」等出演のクライヴ・ブルック氏が勤め、「近代女風俗」「混線脱線スターは誰だ」等出演のアイナル・ハンセン氏を始めクロード・ギリングウォーター氏、クライド・クック氏、グスタフ・フォン・セイファーティッツ氏、チャールズ・レーン氏等が助演している。

ストーリー

モナ・モロオは父親のジャンと兄のアンドレとの3人でフランス、ノルマンデイの片田舎に農耕を業として何不自由なく暮らしていた。1914年の8月世界戦争が勃発するや兄のアンドレは軍人となって戦争へでたので後には妹モナと父親とが残った、所がその後間もなくモナの家は政府の命令で捕虜収容所と成り、多くのドイツ兵が捕虜としてそこへ送られて来た。最初捕虜に対するモナの憤怒と憎悪は非常なものであったが、毎日彼等を賄って行く中に何時とはなく彼等を哀れむ心が湧いて来るのだった。そしてとりわけオスカーという捕虜に最も注意を惹かれた。幾月か経った後アンドレが戦死したと云う報知が来た。そのため父親のジャンは痛く力を落としたが、モナは今更に敵兵に対する憎悪っ念の新たなるを覚えた。しかもなほオスカーを愛せんとして愛し得ない悩みに人知れず震え苦しんだ。ある日捕虜収容所の番に当たっていた仏蘭西の軍曹がモナの色香に迷って無理やり彼女の部屋へ闖入した。その時捕虜のオスカーは見るに見かねてその軍曹を殴ったが、その為彼は捕らえられて軍法会議に問われ死刑の宣告を受け様としたのをモナの証言によって助けられ、僅か3カ月の禁固で許された。然し此の事件があって以来モナは仏蘭西人でありながら公判廷に於いてドイツ人をかばった為付近の人達から憎まれるようになった。モナに求婚して撥ね付けられたピエールは復讐はこの時だとばかり彼女の事をある事ない事触れ回ったためモナは愈々付近の人々の迫害を受けそうになった。やがてクリスマスが来たが父はモナとオスカーの恋を知って驚きの余り此の世を去った。やがて平和が克復し収容所が解散されたが、付近の人達はモナへ「ドイツの兵士と別れるかさもなければここから出て行け」と迫った。その時死んだ筈の兄アンドレが盲人となって我が家へたどり着いた。そしてすべてを知った兄は近所の人々を制し、徐るに戦争の教訓の愛の教えを説いたので遂にモナをオスカーの恋は許されてオスカーはその後フランスに止まる事ができた。

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作品データ

原題
Barbed Wire
製作年
1927年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社
初公開日
1927年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社