暗黒街に踊る:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
暗黒街に踊る
暗黒街に踊る
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暗黒街に踊る

1931年公開
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オーラニア・ルーヴェロールが映画劇として書きおろしたものから「キートンのエキストラ」「黎明の剣士」のリチャード・スカイヤーが撮影台本を作り、原作者自身が台詞を付し、それに基づいて「スピードウェイ」「歓楽の孤児」のハリー・ボーモンが監督。主演は「若殿頑張る」「花嫁修業」のジョーン・クローフォード。舞台出身のレスター・ヴェイル、「スポーツ王国」「有頂天時代(1930)」のクリフ・エドワーズ、「西部戦線異状なし」のウィリアム・ベイクウェル、ウィリアム・ホールデン、クラーク・ゲーブル、アール・フォックス、バーネル・プラット、ナタリー・ムーアヘッド、ジョーン・マーシュ、ヘール・ハミルトン等が助演、カメラは「サンライズ」「デパート娘大学」のチャールズ・ロシャーが担当している。

ストーリー

ボニー・ジョルダン(ジョーン・クローフォード)は社交界で、知らぬ者のいないおてんば娘であったが、父親が金持ちであったので彼女のわがままは一層助長されていた。ロドニー(ウィリアム・ベイクウェル)というボニーの弟も姉に負けない遊び好きで、いつも家の外で飛び回ってばかりいるという性質の若者だった。ボニーにはボブ(レスター・ヴェイル)という男友達がいる。ボブと彼女の仲も、ある乱痴気騒ぎが動機で結ばれたもので、恋というほどの真剣さはなかったが、なにか親密以上のものが含まれていることは確かであった。だが、突然ジョルダン一家は、不幸に見舞わられることとなる。株式界の恐慌で父親スタンリー(ウィリアム・ホールデン)の財産が一瞬で消失し、それが原因で父親は急逝したのだ。そこで、いままでわがまま一杯な生活をしていたボニーも、自活の道を立てなければならず、新聞社に職を得ることになった。しかし放蕩に身を持ち崩した弟のロドニーは、姉に内緒でジェイク(クラーク・ゲーブル)というシカゴの暗黒街の首領の手下になり、酒の密売をするようになるのだった。ある時、暗黒街に殺人事件が起こり、新聞記者のスクラントン(クリフ・エドワーズ)は調査に出かけ、ジェイクの一味に殺される。新聞社の騒ぎはもちろん、社会的にもこの件はセンセーションを巻き起こした。編集長はとりあえずボニーに命じてジェイクが経営しているナイト・クラブにダンサーとなって様子を探るよう言いつけたが、そこへ赴いた彼女は図らずも弟のロドニーを発見し、彼こそスクラントン殺しの犯人であることを知る。弟の犯罪に驚くものの、姉としての情愛からボニーは弟を有利な立場に導く決心する。かくするうち、ボニーを怪しいと勘づいたジェイクは巧みに罠にかけて、ボニーの正体を見破る。だがあくまで弟を助けたい一心からボニーは恐れずにジェイクと争う。姉に危険が迫るのを見たロドニーも遂に奮然としてジェイクに刃向かう。かくてロドニーはジェイクを倒すことはできたが、自分もまた瀕死の重傷を負う。調査の役目を果たしたボニーは直ちにこのニュースを社に報告し、一方、弟の行状に就いては極力弁明した。ボニーの恋人ボブも、彼女のこれらの行動を見て、ようやくボニーの真価を知る。その後、2人の間には真面目な恋が芽生えるのだった。

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作品データ

原題
Dance, Fools, Dance
製作年
1931年
製作国
アメリカ
配給
MGM支社
初公開日
1931年
製作会社
M.G.M 映画


[c]キネマ旬報社