羊の木|MOVIE WALKER PRESS
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羊の木

2018年2月3日公開,126分
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原作・山上たつひこ、作画・いがらしみきおという、ギャグ漫画で知られる2人がタッグを組んだ異色作を、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化したヒューマン・サスペンス。過疎対策として仮釈放された元殺人犯を受け入れた港町で起きる出来事を、錦戸亮演じる市役所職員の目を通して描き出す。

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ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

さびれた港町・魚深に6人の男女が移住してくる。市役所職員の月末は、彼ら全員が元殺人犯であることを知る。それは受刑者を仮釈放させ、過疎化が進む町で受け入れるという国家の極秘プロジェクトによるものだった。ある日、港で死亡事故が発生し、月末の同級生・文をも巻き込み、小さな町の日常は少しずつ異常をきたしていく。

作品データ

映倫区分
G
製作年
2018年
製作国
日本
配給
アスミック・エース
上映時間
126分

[c]2018『羊の木』製作委員会 [c]山上たつひこ、いがらしみきお/講談社 [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    コージィ

    4.0
    2018/2/16

    原作の「嫌な部分」を強調して、映画に切り取って。

    それを映画向けにデフォルメする、強烈な最後のパーツが松田龍平。
    錦戸亮の素朴な田舎の青年の演技も素晴らしかったのですが、時間が進むにつれて「うわー、松田龍平まつりや~!」と なってしまいました。その意味で、後半の畳みかけがすごい。

    お父さんは天才的きらめきと野性味で魅力でしたが。
    息子は何を考えてるかわからない死んだ魚みたいな瞳のおかげで、特異なキャラを演じさせたら神がかりますね。

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  • rikoriko2255

    potewoods

    4.0
    2018/2/14

    この吉田大八監督のことは基本的に高く評価しているので、とりあえず観に行くことにしている。
    今回の作品は、「大八節」が炸裂し出すのが、後半も後半、終わり3、40分あたりからで、逆に言うと前半は退屈になりがちだった。街の風景、ロケーションゆえか、カメラの画的に色気が少なく淡白。音楽、音響も地味で、抑えがち。スパイス的に挟み込んだ演出なのか、倉庫でバンドセッションをするシーンが幾度かあるのだが、バンドのやる音楽がディストーション=ノイズギターをギャンギャンいわすもんで、歌もないインストロック。私はこういう音楽も聴いてたりするので味わう許容があるが、一般受けはしないだろうな、むしろあえて突き放すような選択だなと思った。隣で見てた母には不評だった。
    話はサスペンスをはらんでいるのだが、運び方が淡々としている。いわゆるミニシアター系 的な映画を見慣れていない人には面白さが見出しにくいだろうと思う。

    あまり色良いことをまだ書けてないが、個人的にはそこそこ楽しめていて、まずしばらく一番の見所は実力の高い豪華役者陣。
    ジャニーズの錦戸君のファンほどベタ褒めできないけど、ドラマなどでよく見る錦戸君のうまさはそのままあって、(ネガティヴに言うと同じような演技だったと言えるけど、ウチの夫は仕事ができない とかいうドラマの役とそのまま同じような役だった。)こういうちょっと情けなくて人の良い役が似合う、錦戸亮でこそ出来た映画だなと思った。(映画の筋としてもこの人の良さがキーになるので重要でした。)
    松田龍平は言わずもがな、なんですが、この頃この松田龍平の松田龍平的を、松田龍平的にそのまんま使われるのが、本人的にも良いのかな?に気になります。つかみどころのないユーモラスな空気とちょっと得体の知れない気持ち悪さ、をああいう風に絶妙に表現できるのはホント凄いんですけど、、、。これも黒沢清の 散歩する侵略者 という映画とほぼ同じような演技だと思った。
    他にも、北村一輝のいゃ~な悪そうなこと! 田中泯のすさまじい殺気オーラ!など、さすが。あと、今回見直したのが優香で、久しぶりに優香を見た気がするが、こんなに上手い女優だったのかと驚いた。出番は多くなかったけど、狂気をはらんだインモラルな色気の表現力がすごい。
    などと、様々な役者陣の力でだいぶこの映画は持っています、というとネガティヴに聞こえるか、や、これを引き出して使えるところが監督の手腕。

    でも強いて言うと、登場人物が多い分、映画の主軸への集中力が散漫になってしまったのかも。あと、劇中の架空のお祭り のろろ祭り のシーンが、ちょっと間延びして感じた。もうちょっと上手く繋ぐか演出に色味かサスペンス(やってたけど、、、)がシマリが欲しい気がした。
    映画が、息つく間もなく目が離せなくなるのは、冒頭でも書いたように開始1時間半を過ぎたあたりからで、そこからの勢いはさすが吉田大八監督。畳み掛けるのが上手い。
    ネタバレで書けないが、松田龍平演じるミヤコシ君が、公園で手を洗うシーンには舌を巻いた。ここの演出が素晴らしい。先にそうするんだ!ていう、また画的にも見せ方が上手い。

    クライマックスは、私には感動だった。前半感じた退屈さも挽回するようなスリルを味わえた。でも隣で見てた妹は 「最後わけわからんかったよな、はぁ?ってなったわ」と不評をもらしていたのだけど、「いや、おまえ、あれが良いんだよ。あれが寓話っていうやつだよ」と私。
    突拍子もない、バカバカしい、をあえて選んでぶっこむ。フィクションとゲンジツの境を混ぜこぜにして、一緒くたにして投げ壊す。そうすることで日常では隠れたままの深層の、本質的なモノが剥き出しになる。吉田監督はいつもこの辺りを狙っているのだと感じる。そこが面白い。

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  • rikoriko2255

    ミチさん

    3.0
    2018/2/13

    この問題は、「レ・ミゼラブル」を挙げるまでもなく、数々語られて来た。
    本作品は過疎対策、町おこしの一貫として語られて、受刑者の身元保証をする代わりに、十年の定住を義務付けるもの。
    確かに話としては、アリだと思うけど、本来それこそ地域ぐるみで語られるべきで、市役所の課長と一担当に任せられることではない。
    錦戸亮は、この不可解な役割にぴったりで、松田龍平に友情を感じるまでになるが…。
    個性的な俳優さん達がうまく演じています。特に木村文乃は脇役が多いけど、もっともっと活躍して欲しい。
    松田龍平も探偵の助手とかやっているけど、本来はこういう不気味な役がうまいね。

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  • rikoriko2255

    McCOY

    4.0
    2018/2/7

    仮出所した受刑者たちの、いわゆる「シャバ」での生活について描かれた作品というと、私がまず思い浮かべるのは吉村昭の『仮釈放』です。不倫に走った妻を殺し相手の男に重傷を負わせ、さらに相手の男の実家に放火して、まったく関係のない男の老母を焼死させてしまった元教師の物語でした。

    今回の作品では、上記の主人公に当たるのが松田龍平演じる「宮腰くん」です。前科を除けば至極好青年。仕事ぶりも真面目で、むしろ朴訥。だけどいったん「殺る気スイッチ」が入ってしまうと止まらない。よくわからない国家プロジェクトによって港町に連れてこられた彼は、彼なりの一生懸命さで新生活に馴染もうとした。でも、前のある者の暮らしには当然、それなりの横槍が入る。もしかしたら人生でただひとりの友だちだったかもしれない月末をこのままでは殺してしまうと恐れ、土地の神様に裁きを託そうとする。まったくめちゃくちゃで愚かしく、けれども切ないです。

    『仮釈放』の主人公も、本作の宮腰くんも、「結局は殺してしまう人」として描かれています。本人に更生の意思があろうと、真面目に生きようとしていようと、その時が訪れれば止められない。極道から足を洗い、どんな惨めな思いをしてもシャバで生きていこうと腹を括った大野(演:田中泯)の境涯にはどうあがいても行き着けない。神に裁きを求め、求めたとおりになってしまうラストをどう評価するかは別として、救いがたい青年を松田龍平さんがみごとに演じていました。

    三角関係とか別に要らなかったのに……というのはまあ、好みの問題だと思います。役者陣の素晴らしさに敬意を表して星4つです。

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    ネタバレあり
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  • rikoriko2255

    門倉カド(映画コーディネーター)

    2.0
    2018/2/4

    【賛否両論チェック】
    賛:「他人を信じる」という難しいテーマが、元殺人犯達の生活を通して、どこか不気味に描かれていく様に、思わずハラハラさせられる。サスペンスとしても良質。
    否:かなりストーリーが淡々と進むので、惹かれないと眠くなってしまいそう。展開も結構ご都合主義か。

     「元殺人犯を普通の新住民として受け入れる」という、非常に難しい仕事を任された市職員。そんな主人公の姿を通して伝わってくるのは、「他人を信じることの難しさ」という普遍的なテーマです。劇中、極道で生きてきた大野が語る、
    「人が肌で感じることは・・・大概正しいです。」
    という言葉が、どこか不気味に、またどこか切なく響いてくるようです。
     ストーリーそのものはかなり淡々としていて眠くなりそうですが、後半で明らかになっていく真実は結構ショッキングで、そこからの怒涛の展開には、観ていてハラハラさせられます。
     終わり方はややご都合主義な感も否めませんが、重いテーマを意外な切り口から問いかけてくるサスペンスです。是非チェックしてみて下さい。

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  • rikoriko2255

    gutenberg

    3.0
    2018/2/4

    本作にぴったりの個性的な芸達者を集めたのに掘り下げが足りず、過疎化の問題も?だし、街の個性が見えず、映画自体が中途半端になってしまった。
    原作未読なのでなんともいえないが、「のろろ様」にもっと意義付けを与え、『ヴィレッジ』のようなどんでん返しに収れんさせるとかしていたら面白かったかもしれない。
    当初設定が面白かっただけに残念。

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  • rikoriko2255

    barney

    3.0
    2018/1/26

    刑期を終えた元受刑者を自治体が受け入れたあと事件が起こる。
    犯人は誰だ?というお話かと思ったら、犯人は僕で~~すみたいにバレバレじゃん!!
    だから結局のところ何言いたかったのって感じだったっけど、役はみんなそれぞれハマってました。

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