デキシー歌舞曲:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
デキシー歌舞曲
デキシー歌舞曲
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デキシー歌舞曲

1929年公開
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「村の鍛冶屋」「ダニューブの漣」と同じくポール・H・スローン氏の監督作品で米国黒人の生活を取り扱った初めての発声映画である。ウォルター・ウイームス氏が原作を書き併せて脚色の筆をとったもの。出演者は「ショーボート」「ムービートーン・フォーリス」のステビン・フェチット氏をはじめクラレンス・ミューズ氏、バーニス・パイロット嬢、ザック・ウィリアムス氏等すべて黒人俳優ばかりの珍しき配役の作品、ホワード・ジャクソン氏が音楽方面を指揮し、「おしゃれ哲学」「なまけ者」のグレン・マックウィリアムス氏が撮影方面を担任している。

ストーリー

ナッパス老人は末子チンカピンと少しばかりの綿畑を耕作して貧しい生活を立てていた。チンカピンはナッパスが老いてから生まれた子供で母は彼を生むと間もなく死にナッパの手一つで育てられて来たのだった。ナッパスの長女クローはすでにガミーという良人をもちトゥルーラブという子まで儲けて父の耕作を手伝って来たが良人のガミーは怠け者で少しも父や妻の手助けにはならなかった。ナッパスは貧しいがその生活は幸福であった。しかし彼は自分たちの生活に何か賭けているものがあるように思われてならなかった。ある日クローと孫のトゥルーラブとは恐ろしいスワンプ熱に冒されたが村の習慣で巫女を呼び迎え呪いと祈祷によってこの重病を駆逐しようとした。ナッパスはこういう重病は白人医師でなくては全快させ得ぬと確信し医師を呼び迎えたが、すでに遅く白人医師も手の下しようなく2人はついに死んでしまった。それから以後ナッパスは迷信と無学とを呪う心が深くなってゆくばかりで、それを救うには教育の力により他にないと悟ったが自分で教育をうけるには余り年老いていたので末子チンカピンを都へ送って教育すべく多大の犠牲を払ってチンカピンを遊学に出すことにした。村人はナッパスの無鉄砲を嘲笑した。しかしチンカピンを乗せた汽船ネリープライ号が出帆する時惜別の涙でぬれた老ナッパスの眼はある満足と前途の希望に輝いていた。

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作品データ

原題
Hearts in Dixie
製作年
1929年
製作国
アメリカ
配給
フォックス映画
初公開日
1929年
製作会社
フォックス映画


[c]キネマ旬報社