ヒュー・ジャックマン
P.Tバーナム
19世紀なかばのアメリカでショービジネスの原点を築いた実在の興行師、P.T.バーナムをヒュー・ジャックマンが演じるミュージカル映画。他の人には真似のできない個性を持ったエンターテイナーを集めた型破りなショーで人々を驚かせたバーナムの半生が語られる。『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主題歌賞を受賞したコンビが楽曲を手がける。
※結末の記載を含むものもあります。
幼なじみの妻チャリティを幸せにすることを願い、挑戦を続けるバーナム。オンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーで成功するが、反対派の存在や社会に認めてもらえない状況に頭を悩ませる。イギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを手に入れたバーナムは、オペラ歌手のリンドと出会い、彼女のアメリカツアーを手がけようとする。
P.Tバーナム
チャリティ・バーナム
フィリップ・カーライル
アン・ウィーラー
ジェニー・リンド
レティ・ルッツ
W.D.ウィーラー
監督
脚本、ストーリー
脚本
楽曲
楽曲
音楽
音楽
製作
製作
製作
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
撮影監督
プロダクションデザイナー
編集
衣装デザイナー
[c]2017 Twentieth Century Fox Film Corporation [c]キネマ旬報社
貧乏な仕立屋の息子として生まれ、上流階級のお嬢様と身分違いの恋をした男。そしてこの男の人といっしょに生き抜こうと決意した素晴らしいお嬢様。
この二人がこの映画の主人公です。
あふれんばかりのアイディアを持ち、成功への階段を駆け上るバーナム。
しかしその成功とは裏腹に、たとえ大金持ちになっても、たとえ英国国王に謁見できる身分までになっても、スノップな人たちからの蔑(さげす)みの視線から片時も逃れることができない、その哀しみ、苦しみこそが、陰のテーマです。
力のあるミュージカル仕立てで、音楽も素晴らしく、ヒュー・ジャックマンのカッコ良い踊りやしぐさにシビレっぱなし。
ストーリーも極貧からの成功物語ではあるのですが、「人から見下されること」とは何かというテーマが幾重にも折り重なり、おそらく真の上流階級以外の人なら誰もが心の中に抱えているはずの心の古傷の痛みを、そっと、そっと、しかし絶え間なく刺激し続けて、それがストーリー上の絶妙なスパイスとなり、数々のセリフがなおさら輝きを放っている、そんな一品でした。
約束は守ったよ。25年間待たせたけど……というセリフには、思わずグッと来るものがありました。
恋人や親しい友達と観に行く価値がある作品だと思います。
※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。
実在のモデルがいるようですが楽しいし、グッと来るし、ロマンスもあって、困難を乗り越えて最後は笑顔でハッピーに。王道のストーリーですよ。映画館で見れなかったのが残念でしたが見ごたえ十分な作品でした。