ともしび|MOVIE WALKER PRESS
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ともしび

2019年2月2日公開,93分
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シャーロット・ランプリングが、第74回ヴェネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞したヒューマンドラマ。ベルギーの小都市で夫と老後を慎ましく暮らすアンナ。だが夫が犯したある罪によって、その生活の歯車は狂い始め、不安と孤独の冷たい雫が彼女に流れ込む。共演は「ル・アーヴルの靴みがき」のアンドレ・ウィルム。監督は、本作が長編2作目となるイタリア出身の俊英アンドレア・パラオロ。

予告編・関連動画

ともしび

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ベルギーの小さな地方都市のアパートで、慎ましやかな日々を送る老年に差し掛かったアンナ(シャーロット・ランプリング)と夫(アンドレ・ウィルム)。小さなダイニングでの煮込みだけの夕食は、いつものメニュー。会話こそないが、そこには数十年の時間が培った信頼があるはずだった。だが翌日、夫はある疑惑により警察に出頭し、そのまま収監されてしまう。しかし、アンナの生活にはそれほどの変化はないかに見えた。豪奢な家での家政婦の仕事、そのパート代で通う演劇クラスや会員制のプールでの余暇など、すべてはルーチンの中で執り行われていく。自分ひとりの食事には、煮込み料理ではなく、簡単な卵料理だけが供されることくらいがわずかな変化であった。ところがその彼女の生活は、次第に狂いが生じていく。上の階から漏れ出す汚水、ぬぐうことができなくなった天井のシミ、そして響き渡るような音を立てるドアのノックの音……。なんとか日常を取り戻そうと生活を続けるアンナだったが、そこに流れ込むのは不安と孤独の冷たい雫。やがてそれは見て見ぬふりが出来ないほどに、大きな狂いを生じていく……。

作品データ

原題
HANNAH
映倫区分
G
製作年
2017年
製作国
フランス=イタリア=ベルギー
配給
彩プロ
上映時間
93分

2017 [c] Partner Media Investment - Left Field Ventures - Good Fortune Films [c]キネマ旬報社

映画レビュー

2.3
  • rikoriko2255

    3.0
    2019/2/5

    難しい・・ヨーロッパ映画は時として難解だが、コレもその類。

    幼い少年に対する何かしらの事件が有ったのだ。それがどんな事なのかは解らないけれど。
    そして、その加害者としての疑惑がアンナの夫に向けられたらしい。実際に罪を犯したのかどうかは分からないけれど。
    彼の口調ではやって無さそうなのだけれど。

    孫と引き離され、夫婦揃って息子に家族の縁を切られるような事件。

    寡黙で、セリフは少なく、説明は無い。
    だけれど、老いて一人になり、徐々に追い詰められていく老女の苦悩が伝わってくる。
    孫を愛する老夫婦なのに。

    ただ、冒頭の食卓を見る限り、こんな冷たい老後は嫌だ・・と思った。だったら一人の方がマシ・・と。
    アンナがどうかは分からないけれど。

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    ネタバレあり
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  • rikoriko2255

    seapoint

    2.0
    2019/2/2

    波一つない静かな生活。淡々と夫婦で穏やかにひっそりそれぞれの人生を終焉していくだろうと思っていたはず。夫の収監。どんな犯罪だったかは明確にされていないが、ドアの外からの怒鳴り声から、これは倫理に反するとんでもないことだったのではと、アンナ同様不安になる。コツコツ編まれた人生が、ぽろぽろとほつれていく。息子からのきつい言葉や確証される写真の発見。それでもアンナはうち秘めてしまっている。どこにも抜け道がないような、とても息がつまるような時間である。

    アンナが家政婦として働く家の子に歌をうたってあげる穏やかな日々は、もう戻ってこないのだろうか。手のひらからあっという間に大事な何かが消えてしまった。

    C.ランプリングのうち秘める寡黙な女性は、もはや十八番である。

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