美しすぎる議員|MOVIE WALKER PRESS
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美しすぎる議員

2019年3月16日公開
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「レミングスの夏」の五藤利弘が監督・脚本を務めたドラマ。元タレントで“美しすぎる議員”として話題の政治家・田中愛の元に、ドキュメンタリーディレクターの村上が取材に訪れる。村上は愛の清廉な姿に疑問を抱き、裏の顔を暴こうと執拗に仕掛けるが……。出演は、「ハニー・フラッパーズ」の川村ゆきえ、ドラマ『ウルトラマンオーブ』の青柳尊哉。

予告編・関連動画

美しすぎる議員

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

“美しすぎる議員”として世間で話題の元人気タレント・田中愛(川村ゆきえ)は、地域密着型で懸命に奮闘していた。そんな愛の取材に来たドキュメンタリーディレクターの村上一朗(青柳尊哉)は、最初は単なるインタビューを行うが、徐々に度が過ぎていく。村上たち取材側は四六時中愛を監視するかの様になり、“清くて美しい政治家” としての愛の姿に疑問を抱き、裏の顔を暴こうと執拗に仕掛けてくる。常に老若男女に対して親身で、献身的に接する愛。真っ直ぐな彼女への取材を通して、村上の心に変化が現れる。そして愛は、本当はどんな人間なのか……?

作品データ

製作年
2019年
製作国
日本
配給
渋谷プロダクション

[c]映画「美しすぎる議員」製作委員会 [c]キネマ旬報社

映画レビュー

5.0
  • rikoriko2255

    shiron56158431

    5.0
    2019/3/19

    そもそも映像にリアルなんて無い。現実を切り取った時点で何かしらの意図が介入する。 ドキュメンタリーにも、着地点への誘導が仕掛けられている事は周知の事実ですが、 それを逆手に取って、まだ着地点が決まっていないドキュメンタリーを描くとで、こんなにリアルでスリリングな映画が生まれるとは!! 一つのエピソードでも、角度を変えると別の顔が見えてくる。 メディアリテラシーを問うかのような、二重構造のウソにグイグイ引きこまれて翻弄されっぱなしでした。 そして、「美しすぎる議員」の本当の目的を暴くつもりが、逆に観客である自分自身がどんな人間なのかが暴かれてしまう…(^◇^;) このフェイクドキュメンタリーの誘導と仕掛けに、まんまとハメられました。 監督、お見事! 序盤で製作側がゴシップを引き出そうとするくだりでは「まったく、これだからマスコミの奴らは…。全ての視聴者がゴシップ好きだと思わないで欲しい。(〜_〜)」 などと、嫌悪感を抱いていた筈なのに 一つのエピソードが暴かれた途端「やっぱり、そうだったんだ!!」と思ってしまった自分がいる。 “やっぱり”と感じたということは、どこかにキナ臭さを感じていたからに違いなく、純白の中に疑惑のシミを見つけた時の嬉しさったら♪ 一視聴者として、じゅうぶん下世話な自分を突きつけられました。orz 「美しすぎる」は、一見褒め言葉のようですが 見た目を必要としていない業界では「美しい」は付加価値になる。 「美しい」が度を超えて必要以上に「すぎる」と、どこか「美しさ」という付加価値を利用しているニュアンスが漂う。 更に“元タレント”という設定が非常に効いていて、「美しさ」を武器としてきた業界からの転身には、別の目的が隠されていそうで、疑惑は深まるばかり。 インタビュー慣れしていて、ハキハキよどみなく出るコメントは、どこか模範解答で真実味に欠け 「女性の為に」「社会を変える」などと言えば言うほど演技なのではないか?と疑ってしまう。(←演技なのですけどね^_^ この二重構造もたまりません!) そもそも議員なんて、何かしらの旨味があるからなりたいんでしょ?お金だとか、権力だとか。 選挙のときだけ有権者にペコペコして、当選すれば「先生様」 そもそも本気で市民の為に何かを変えようとしている議員なんているのか?? そんな行政不信の私の前で「美しすぎる議員」は、市民の声に耳を傾け、親身になって、少しでもより良い社会になるよう奮闘する。 議員としての、本来あるべき姿を見せられている筈なのに…。むしろ褒められるべき人物の筈なのに…。彼女を信じることの出来ない悲しさ。 私利私欲の為に出馬する奴らの方が、動機として信用できるなんて。私も相当なゲスだわ。 では、一体私は何なら信じられるのか? よくボランティアをなさっている方のインタビューで「自分の為に続けています」といったコメントを耳にしますが 人が喜んでくれる事に喜びを感じる人や、 誰かに必要とされている事に、自分自身の存在意味を見出す人もいるだろう。 ボランティアの交流を通して、普段の生活では気づかなかった喜びを感じる瞬間があるのかもしれない。 少なくとも「困っている人の役に立ちたい」といった、捉え方によってはやや上から目線を感じる自己犠牲よりも、健全に思える。 どうやら私は、動機が「自分の為」の人だと信じられるようです。 ネタバレのない範囲に留めますが、清々しいラストは「美しすぎる議員」を信じて、心から応援できました。 「愛ちゃん!自分の為に目的に向かって頑張れ〜!」

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