ジェイ・バルチェル
ヒック
世界的ベストセラーである児童文学「ヒックとドラゴン」を、『シュレック』シリーズや『ボス・ベイビー』などで知られるドリームワークス・アニメーションが映画化したシリーズ第3作。たくましく成長したバイキングの青年ヒックと、彼の相棒であるドラゴンのトゥースが、史上最凶のドラゴン・ハンターに立ち向かいながら幻の聖地を探す冒険に出る。前2作に続き、ディーン・デュボアが監督&脚本を務める。
※結末の記載を含むものもあります。
弱虫なバイキングの少年ヒックと、傷ついたドラゴンのトゥースの活躍により、かつて敵対していた人間とドラゴンはいまや平和に共存していた。しかし、ドラゴンが増え続けたバーク島は定員オーバーに。亡き父の跡を継ぎ、バイキングのリーダーとなったヒックは、新天地を探す旅に出るが、突如現れた最凶のドラゴン・ハンターに襲われてしまう。そんななか、トゥースの前には謎の白いドラゴン、ライト・フューリーが姿を現す。
ヒック
アスティ
ヴァルカ
ストイック
グリメル
ヒック
アスティ
ヴァルカ
ストイック
グリメル
[c]2019 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved. [c]キネマ旬報社
2010年に劇場版1作目が公開し、世界で大ヒットしてから約10年・・・
主人公のヒックとトゥース(ドラゴン)、そしてその仲間たちの成長と冒険を描いてきたシリーズ最新作にて完結であろう劇場版3作目!
もちろん、TVシリーズ(3シーズン)もすべて見て、その成長と絆を見届けてきました。
そして、完結となる「オチ」はどうなるのか?期待と不安が交錯しながらの鑑賞となりましたが、納得の収め方で、エンドクレジット時のヒックとトゥースの出会いから別れまでを走馬灯のように映し出した映像を感無量で眺めていました・・・
本編前に「これまでのお話」として劇場版1作目と2作目の最低限の映像説明をしてくれるので親切ですが、できれば1作目と2作目を観ておいた方が、よりこの完結版を楽しめると思います。
とはいっても、内容的に今回も「ドラゴンハンター」とか「ドラゴン殺し」とかが敵となっているのですが、今作の場合、「新世界の文明をもった敵」みたいな感じがより良かったのでは・・・と思ってしまったのも事実です。
青年になったヒックとドラゴン"トゥース"は
人間とドラゴンの共存できる新たな土地を探す冒険に出る
ドリームワークスによる3DCGアニメシリーズ第3作。
個人的に1作目の「畜産的」結末がすごく気に入っていて
話も通じない生態系も異なる生き物同士を
安易に「僕たち対等な友達だよね」的結末にしなかったことが
非常に誠意ある物語だと感じていた。
そして1作目、2作目を経て
ヒックとトゥースそれぞれに成長し恋人ができ
守っていかなきゃならない存在も増えたからこその
3作目にして「対等な種族」としての結末が
これまた非常に誠意ある物語ですごく良かった。
観客側からしてもヒックとトゥースの友情は
1,2作目を観てもちろん知ってるからこそ
1作目でヒックが伸ばした手にトゥースが鼻先を当てるのに対し
本作ではヒックの側から手をふっと離していく構造に
そりゃあもう涙腺ぐらぐらよ。
ただ一点、不満があるのは悪役の存在で
悪役自体は物語のアクションを生むために絶対必要なんだけど
前作と代わり映えしないのがうーんとなるところ。
ヒックの自立と成長ぶりが素晴らしく、冒険の数々を堪能しました。
1作目で気になった、(棚上げ気味の)ヒックのしでかした酷いことへの贖罪も、2と3を通じて完済って印象。
笑えるところは笑え、感情移入してほろりとくるシーンもあり。
字幕と吹替、両方を観ました。
吹替の方が、スルッと理解できてよかった。
シリーズの吹替声優は変更ないので、その点でクオリティに心配なし。
冒頭に「これまでのお話」と銘打ち、一作目、二作目のダイジェストがついていたのがグッド。
一作目からかなり時間が経っていることと。
日本で劇場公開してない二作目で、大きく変わったことがあるので、説明がないと厳しい。
【押さえておいた方がいい2の出来事】
・族長であるヒックの父親死亡
・死んだはずの母親と再会
・母親の保護していた大量のドラゴンが仲間に
・元ドラゴンハンターが1人仲間になる
・ヒックが長になる
・トゥースがドラゴン族の王になる