紐育秘密結社:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
紐育秘密結社
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紐育秘密結社

1956年5月16日公開
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クレランス・グリーンとラッセル・ラウスは「都会の牙」「井戸」等のコンビでこの他に「泥棒」など、都会的背景をもった異色あるドラマを次々と世に問うている。ベストセラーとなった2人の有名な新聞記者のルポルタージュに取材して脚本はこの2人が担当。主演は「オール・ザ・キングスメン」でアカデミー賞を得たブロデリック・クロフォード、「出獄」のリチャード・コンテ、「チャンピオン」のマリリン・マックスウェル、「シャロンの屠殺者」のアン・バンクロフト。助演はJ・キャロル・ナイシュ、バリー・ケリー、マイク・マザーギ、ネスター・パヴィアなどの老巧な演技陣。特異な物語と異様な雰囲気描写で、ぎりぎりと迫力を盛りあげていく犯罪映画である。

ストーリー

アメリカの大都会ニューヨクはあらゆるもののルツボだ。特にウォール街は世界の注視が集まる。しかしそれと同じように悪の世界も泥沼のように深い。ニューヨークは又、犯罪網の中心だ。数百万の善良な市民のかげに悪の世界に暗躍する少数の人間達の組織がある。豪華な服に身を包み、合法的な商事会社の仮面の下に、麻薬、賭博、密輸、歓楽街の利権などをめぐる暴利をむさぼり、目的のためには手段を選ばず、恐喝、殺人等の暴力行為をほしいままにする恐るべき死の商人たちの組合――それがニューヨークの秘密結社だ。アンドラドという男が組合の掟を破った時、頭領のルーポ(ブロドリック・クロホード)は組合の一員でシカゴのボスのアキリーズから1の子分ニック(リチャード・コンテ)を借りてアンドラドを抹殺させる。その仕事ぶりに惚れこんだルーポは我が子のように面倒をみた。ルーポの情婦アイリス(マリリン・マックスウェル)は多情な女で、ニックに心惹かれ誘惑しようとするが、やくざ仁義を重んじて心を動かさない。ルーポがアンドラの身内に射たれて負傷したときニックは彼の身辺の警護を命じられ、はじめてルーポの娘キャシー(アン・バンクロフト)を知る。彼女は父親がやくざのため、恋人にすてられ、家を飛び出した。娘を愛していたルーポには痛手だった。一方「組合」はワシントンにいるウィリアムスンを通じて利権漁りをやっていた。つまり某外国に多額に融資する法案を通すことだった。その代わり組合は法外な値で石油を入手することができる。ところがウィリアムスンの裏切りでこの工作は失敗する。ルーポは会議の決定に従って3人の部下にウィリアムスンの抹殺を命じる。3人は任務を果たす。処が事件の発覚を恐れたルーポはニックに3人を殺せと、と云う。ニックは2人までかたずけたが、ウェンドラーという男はいち早く司法当局に保護を求め、ウィリアムスン殺しの黒幕を暴露する。キャシーはせっかくみつけた勤めもギャングの娘ということでクビになり、やけになってニックに求愛するが、はねつけられて疾走する自動車を立木に激突させて自殺する。組合はシカゴからきたアキリーズを頭領に迎え、犠牲をルーポのみにとどめる決定をする。娘の死と仲間の冷たい仕打に憤激したルーポは自ら司法当局に名乗り出て組織のすべてを暴露する決意をする。アキリーズは組合の利益のためにルーポを殺せとニックに命じる。ニックはいくら殺し屋とはいえ今まで一方ならぬ世話になった親分ルーポを殺すことに思い惑ったが、もしも彼を殺さないならば自分の身が危険にさらされることになるのでルーポを隠れ家に尋ねて一思いに射殺する。その頃組合の首脳部は新顔の殺し屋スマックに組合の内幕を知りすぎているという理由でニックを殺すよう命じる。ルーポを暗殺しての帰途、放心して歩くニックは背後からスマックに射たれ、雨に濡れた舗道を血に染める。

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作品データ

原題
New York Confidential
製作年
1955年
製作国
アメリカ
配給
大映洋画部
初公開日
1956年5月16日
製作会社
エドワード・スモール・プロダクション映画


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