ある船頭の話|MOVIE WALKER PRESS
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ある船頭の話

2019年9月13日公開,137分
PG12
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『アカルイミライ』など多数の作品で活躍してきた俳優オダギリジョーが、文明の波に直面した山あいの村を舞台に書き上げたオリジナル脚本を、自らの監督で映画化。村と外の世界をつなぎ続けてきた渡し船の船頭の人生が、ある少女との出会いにより狂っていく様子を描く。柄本明が11年振りとなる主演を務める。

予告編・関連動画

ある船頭の話

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

近代産業化と共に着々と橋の建設が進む山奥の村。川岸の小屋に住む船頭のトイチは、村人が橋の完成を心待ちにする中、ただ黙々と渡し舟を漕ぎ、村と外界を繋ぐ生活を送っていた。そんなある日、トイチの前に何も語らず身寄りもない一人の少女が現れる。ともに生活を送ることになり、トイチの人生は大きく狂いだしていく。

作品データ

映倫区分
PG12
製作年
2019年
製作国
日本
配給
キノフィルムズ/木下グループ
上映時間
137分

[c]2019「ある船頭の話」製作委員会 [c]キネマ旬報社

動画配信

映画レビュー

2.7
  • rikoriko2255

    元電気メーカー社員

    3.0
    2019/10/3

    ディレクションという意味では実質的に、クリストファー・ドイル作品。視覚的には完璧・・に出来たはずが、主人公はじめ貧しい階層の人達の衣装の、不自然な清潔さが、視覚演出を台無しに。メイクも、顔はきっちり汚しているけど手足が不自然に綺麗。自然相手の素手素足の仕事であんな綺麗さはあり得ません。 衣装の手抜きを除けば、劇場映画ならではの横長画面の使い方の、模範のような作品。ただし全体的に、絵作りは絵画的。霧のある風景や水面の描写が美しさが際立つ一方で、特に晴れた日の場面(明暗のコントラストが強い)の凡庸さとのギャップは目立つ。絵作りの一貫性としては、「劔岳 点の記(2009)」での、まるで自然の記録自体が目的のような、ネイチャーフォト的な絵作りや、「蘇りし者(原題:The Revenant 2015)」での、ディジタルフォトならではの、圧倒的な高画質を前面に出した風景描写の方が際立っていた印象。 で、オダギリジョーの貢献が目立ったのはどこかと言うと、ロケ地の設定と脚本。 ロケ地には、本州の、人里と大自然(精霊の世界)との境界部分が選ばれていて、映像自体が、20世紀初頭の山間部の日本人と、自然との関わりを後世に伝えるアーカイブのようになっている。この選択は見事。 そして脚本では、異なる境遇、社会階層で暮らす数多くの人間を登場させながらもそれぞれの登場人物の身上についは、具体的に描き切らないことで、物語に、世界中の、どこの文化圏にもありそうな普遍性を与えている。このバランス感覚は良い意味で、邦画界の中では際立っているかも知れない。 ドラマとして、特別どうということはないけれど、オダギリジョーの、制作者としてのバランス感覚と、クリストファー・ドイルの映像美に星3つ。 出演者の演技は、芝居をし過ぎず、存在感を的確にコントロールしていたベテラン勢が素晴らしかっただけに、村上虹郎と、伊原剛志の、芝居のし過ぎ(それも凡庸)がいささか足を引っ張っていたのが残念。

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