メモリーズ・オブ・サマー|MOVIE WALKER PRESS
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メモリーズ・オブ・サマー

2019年6月1日公開,83分
PG12
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1970年代のポーランドを舞台に、夏休みを過ごす12歳の少年の姿を通して、思春期特有の心の揺れ動きを描き出す。父が外国に出稼ぎ中の少年ピョトレックは、母と2人で仲良く夏休みを過ごしていた。だが、母が毎晩のように家を空けるようになり……。監督はポーランド映画界期待の新星アダム・グジンスキ。日本初紹介となる本作が長編第2作に当たる。出演は、本作が俳優デビューとなるマックス・ヤスチシェンプスキ。

予告編・関連動画

メモリーズ・オブ・サマー

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

1970年代末、ポーランドの小さな田舎町。12歳の少年ピョトレック(マックス・ヤスチシェンプスキ)は、母ヴィシア(ウルシュラ・グラボフスカ)と2人で、夏休みを迎える。父イェジー(ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ)は外国で出稼ぎ中だったが、強い絆で結ばれた母と息子は、石切場の池で泳ぎまわり、家ではチェスをしたり、時にはダンスをしたり、仲良く日々を過ごしていた。だが、やがてヴィシアが毎晩のように家を空けるようになり……。おしゃれをして、うきうきとする母の様子に不安を覚えるピョトレック。その頃、都会からマイカという少女がやって来る。母に連れられ、おばあちゃんの家に遊びに来たマイカは、田舎町が気に入らないらしい。だが、ピョトレックは仏頂面のマイカに一目で惹かれる。2人は次第に仲良くなり、郊外へ一緒に出かけるほどになる。一方、ヴィシアは相変わらず外出を繰り返していた。月に一度、外国で働くイェジーからかかってくる電話に喜びながらも、“ママに何か変わったことはないか?”と尋ねられたピョトレックは、思わず沈黙。その姿を目にしたヴィシアは“なぜあんな真似を”と、怒りを露わにする。その日から、2人の間には緊迫した空気が漂い始める。そんな中、イェジーが出稼ぎから戻るが……。

作品データ

原題
WSPOMNIENIE LATA
映倫区分
PG12
製作年
2016年
製作国
ポーランド
配給
マグネタイズ(配給協力:コピアポア・フィルム)
上映時間
83分

[c]2016 Opus Film, Telewizja Polska S.A., Instytucja Filmowa SILESIA FILM, EC1 Lodz -Miasto Kultury w Lodzi [c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.0
  • rikoriko2255

    4.0
    2019/6/19

    少年が、大人に成長するひと夏のお話。

    多くを語らずら観客が察しろ系映画は結構有るし、娯楽映画好きには敬遠されがちだけど、これは、まさしく多くを語らず映画なのに、全て察せてしまう凄い作品。
    誰が凄いんだ?
    監督、脚本は勿論、葛藤、弱さ、狡さが、手に取れる様に演じた、ママも、息子も、パパも、凄い。

    寂しいけど、寂しいと思われたくなくて、少年を邪険にしてしまったピョトレックの罪悪感から始まって。
    寂しさを紛らわすように不倫にのめり込んで行くママの変化。言い訳もしなくなっていく。恋愛ごっこにときめくけれど、家庭を壊したい訳じゃない。ズルいんだけど、分かる・・分かるけど、酷い・・
    邪魔をする息子を突き飛ばし、噛みついてまで出て行こうとする自分への自己嫌悪も・・

    良い子で居なくてもいいのに。パパの留守中二人で乗り切ろうと気負っているピョトレックが、マイカにぶつけた言葉は、ママにぶつけたかった言葉だよね‥
    彼は、笑顔で嘘を付く女の弱さや、辛くて泣く愚かさを体感し、どんな大人になるんだろうね。

    でも、全てを知って、それを無い事にして生きる事にしたパパもズルいんだよね‥
    許すのに時間が欲しいけど、知らない顔して、ママの寂しさも、息子の辛さも。何も無かった事にして生きて行く事に決めた。

    最初で、最後のシーンは、ママの良い子で居たピョトレックが、少年で居る事を止めた瞬間。2人を引き裂くように走る電車が、埋められない、生じた溝のようだった。もしくは拒絶か、嫌悪か。
    兎に角母は絶望したはず。電車が走り過ぎても、もう、息子との距離は縮められないのだと。

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    ネタバレあり
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