虹を掴む男:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
虹を掴む男
虹を掴む男
-

虹を掴む男

1950年10月30日公開、110分
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

「我等の生涯の最良の年」のサミュエル・ゴールドウィンが製作し、「腰抜け二挺拳銃」のノーマン・Z・マクロードが監督した1947年度作品。ユーモア作家ジェームズ・サーバーの短編小説をケン・イングランドと「五番街の出来事」のエヴェレット・フリーマンが脚色し、撮影は名手リー・ガームス久々のクランクになるテクニカラー映画。主演は本邦初紹介のダニー・ケイと「死の谷」のヴァージニア・メイヨで、「フランケンシュタイン(1931)」のボリス・カーロフ、「サンマー・ホリデイ」のフェイ・ベインター、「風と共に去りぬ」のアン・ルザーフォード、「偉大な嘘」のサーストン・ホール、ゴードン・ジョーンズ、コンスタンティン・シャイン、レジナルド・デニー、ヘンリー・ゴードンが助演している。

ストーリー

ピアース出版会社の校正係を勤めるウォルター・ミティは小心翼々たる平凡なサラリーマンだが、人なみはずれた空想癖の持ち主であった。出勤の途中、石鹸の広告を見ている中に暴風雨の中を航海する帆船の船長として活躍する夢を描いて交通事故を起こしそうになったり、編集会議で社長が病院ロマンス雑誌の企画を発表すると、天下の名国手として至難な手術をなしとげる自分を夢見て、社長に叱言を喰うというような毎日をおくっていた。こうして時と所をえらばず、突然として彼を襲う妄想はウォルターにとって逃避の世界であったが、母親からも許婚のガートルードからも頗る心細い男に見られていた。ある日、彼は通勤の汽車の中で突然美しい女性からキッスされて呆然としてしまう。その女性はロザリンドといい、彼女の叔父はオランダの王位博物館長だった。叔父はナチの手に入らぬよう疎開しておいた宝石の隠し場所を記した手帳を持った男との連絡を彼女に命じたが、宝石を狙う悪漢の一味に後をつけられたロザリンドは彼等を撒くためにウォルターを利用したことを告白した。日頃妄想のなかで英雄的活躍をしていたウォルターは、彼女のために力を貸そうと大いに努めるが、何時の間にか自分のポケットに問題の手帳がはいっておりそのため正体不明の悪漢団の一味からつきまとわれる。こうして、彼自身がてんやわんやの騒ぎとなり仕事も手につかぬが、周囲からは日頃の空想癖が昂じて夢と現実の区別がつかなくなったものと見られてしまった。その上ウォルターにとって1日も忘れることのできなくなったロザリンドが忽然として失踪してしまう。ロザリンドの叔父ヴァン・ホーンの推薦したホリングスヘッド博士の診断によって、ウォルターは精神錯乱を起こしたものと見られてしまう。彼は、ガートルードとの結婚の式場でロザリンドからもらったマスコットを発見する。一切のからくりを知ったウォルターはヴァン・ホーン家にのりこみ、冒険の末にロザリンドを救い出したうえ、彼女を利用するため叔父の仮面をかぶっていた悪漢団の巨頭とその一味のホリングスヘッド博士の正体を暴いて当局に引き渡した。彼は編集長に昇進し、ロザリンドと結ばれたことはいうまでもない。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
The Secret Life of Walter Mitty
製作年
1947年
製作国
アメリカ
配給
大映洋画部
初公開日
1950年10月30日
上映時間
110分
製作会社
ゴールドウィン映画


[c]キネマ旬報社