北村匠海
鈴原守
実写映画化もされた宗田理の同名ベストセラー小説を、アニメーション映画化した青春群像劇。舞台を2020年の北海道に移し、新たな“7日間戦争”が描かれる。主人公の守役で北村匠海が、彼が想いを寄せる幼なじみ・綾役で芳根京子が声優として参加。さらに宮沢りえが、実写映画版で自身が演じた中山ひとみの声を担当し、31年ぶりに作品に登場する。
※結末の記載を含むものもあります。
歴史好きで本ばかり読んでいる鈴原守は、家が隣で幼なじみの千代野綾に片想いする高校2年生。守が想いを告げられずにいるなか、綾は家庭の都合で東京に引っ越すことに。「17歳の誕生日を街で過ごしたかった」という綾の本音を知った守は、一週間、大人たちから身を隠す家出計画を立てる。計画を知った友人たちも加わり、守たちは古い石炭工場に隠れるが、そこで思いも寄らぬ事態に巻き込まれていく。
監督
脚本
キャラクター原案
キャラクターデザイン、総作画監督
原作
総作画監督
場面設計
美術監督
色彩設計
撮影監督
音響監督
音楽
主題歌
[c]2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会 [c]キネマ旬報社
絵柄や予告編から全然期待してなかったんですけど、すっごく面白かった。
今回のアニメは、小説原作ではなく、映画版の続編。
といっても、場所は東北じゃなく、北海道の架空の田舎町。
しかしながら、物語の芯は原作小説も、映画も踏まえていた印象です。
公共事業の不当入札、政治家の選挙地盤受け継ぎ、海外からの労働者(タイ人)賃金搾取、人権無視の不法入国者の取り締まり、SNS炎上、LGBT……
たっぷりと社会問題を取り扱った、ぶっ太い脚本になっていて、面白かったし上手いと思った。
宮沢りえさんが、映画版のヒロイン・中山ひとみの声を当てていたので、懐かしさもあり。
演出や、TM NETWORK『SEVEN DAYS WAR』の使い所なども上手くて楽しいフィルムでした。