ガリーボーイ|MOVIE WALKER PRESS
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ガリーボーイ

2019年10月18日公開,154分
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インドで活躍する実在のラッパー、Naezyの半生を基にしたサクセス・ストーリー。インドのスラムで生まれ育った青年が、自身の運命を変えるべくフリースタイルラップの大会で優勝を目指す。主演のランヴィール・シンは、Facebookだけで1000万人以上のフォロワーを持つインド映画界のスター俳優で、劇中のラップもすべて本人の歌唱によるもの。アメリカの人気ラッパー、NASがプロデューサーを務める。

予告編・関連動画

ガリーボーイ

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

インド最大のスラム街で使用人の息子として生まれ育ったムラド。生まれで人を判断するインド社会に憤りを感じていた彼は、地元の悪友と車上荒らしを繰り返し、内緒で裕福な家庭の恋人と交際していた。ある日、ムラドは大学構内でラップをする学生MCシェールと出会い、言葉とリズムで気持ちを自由に表現するラップの世界に心酔。“ガリーボーイ”(路地裏の少年)と名乗り、現実を変えるためラップバトルでの優勝を目指す。

作品データ

映倫区分
G
製作年
2018年
製作国
インド
配給
ツイン
上映時間
154分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.9
  • rikoriko2255

    4.0
    2019/10/30

    インドのカースト制はかなり根深い。そして、とんでもない女性軽視思想。 男性優位の結婚は認められても、女性優位の結婚は勘当モノらしいので、ムラドとサフィナが必死に隠すのも分かる。 それにしても、サフィナは、中々デンジャラスな性格ね。優秀でお嬢様。だけど、ムラドが大好きなのが可愛いなぁ。 ムラドは、音楽的センスが高かったわけじゃない。ただ、ラップに惹かれてはいた。だけど、言葉を紡ぐセンスに秀でていたのよね。 作家にもなれたかもしれない。だけど作家は、誰かが本を手にとって読んでくれなきゃ何も出来ない。 その点、音楽は、即効性がある。今の生活から抜け出す為に、ラップに出会ったのは大きいよね。才能を発揮できる。 だけど何より、MC・Sherとの出会い。一番最初に聞いたのが、彼のラップで良かった。 ライブ会場で、女性シンガーの美しい歌を退屈だと罵倒した観客。女性軽視の表れなんだけど、それを、声を荒げる訳でも、非難、否定するでも無く、さっそうと現れ、ラップで彼の小ささを鼻で笑った。 居た堪れなくてその場を去る位に。滅茶苦茶格好良い!そして、後進への気配り。思いやり。背中を押し、引っ張り上げる強さ。 彼のラップは優しい。彼も決して恵まれた環境に生きて来た訳じゃないのに、語り口も優しい。何かが足りないと言われようが、優勝出来なかろうが、ひりひりした強さが無かろうが、彼は格好良い。 だからこそ、Gully Boyは生まれた。 身の丈に合わない夢を見ず、下を向いて生きろと言う父。上を向いて生きろと言うMC・Sher。 日本人初め、世界中の自由の国の民からしたら、ろくでもない父親。重婚だし、女性軽視だし。 妻から部屋や物を奪い取って連れて来られた第二婦人だって、自分の意志じゃ無く、逆らえなかったんだ。 だけど、あの国ではそれも認められるのだ。 ムラドは Gully Boyとして、仲間たちに夢を与えている。誰だって、夢は見て良いのだと。人気な筈だ。

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    ネタバレあり
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  • rikoriko2255

    seapoint

    3.0
    2019/10/27

    いくらお金のためといったって、しかもものすごい狭い所へ、さらに団体で興味本位で住居見学され写真撮影、プライバシーがあったものではない。 ムラドとシェール、うまい具合に切磋琢磨し事あるごとにチャンスを掴む。 本当のインドの底辺ではない。使用人の息子と言えど大学生だし。けれど結婚になるとインドはまだまだ生まれがモノを言い、生まれで人生の線路が引かれてしまっているようで、ただ富裕層や海外のインド人はおそろしく自由な考えだったり、才能を生かしているようで、想像するだけで目の前が揺れる。 ムラドの父親の愛人以外は理解できる。身を粉にして大学まで行かせて、息子は将来あてにならないアーティスト志望では… それでもムラドにはシェールにスカイ(美人!)にはたまた悪友だってラストは捨てたものではない。みんなに支えられて、また今までの環境からインスピレーションを得て聴衆を熱くさせる歌詞とリズムが誕生した。何一つ欠けることはできない。 ~それにしてもインド映画のサクセスストーリー、実話にしろ役者の力量もある。ただ彼らの経歴は9割がた芸能一家だったりする。蛙の子は蛙。トンビが鷹を産むなんて、この映画の基のようなことは極めて稀なのだろうか。

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  • rikoriko2255

    コージィ

    4.0
    2019/10/22

    実話ベースのインドのラップ映画。 ラップの作詞と歌唱の能力を生かして、努力と友情で、スラム暮らしのみならず、身分制度や古くの因習、親の偏見から抜け出ようと足掻く青年の話。 『シークレット・スーパースター』のラップ版に近いかな。 幼なじみの彼女が強烈なキャラ。 嫉妬深く、攻撃的で、主人公に近づく女すべてを殴る蹴る。 斬新ではあったが、むしろ怖かった。 現実を反映したスラム街の凄惨な貧困を逃れるためとはいえ、車を盗むことや、アヘンを売り捌くのが美化されていることが、少々イラついた。

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  • rikoriko2255

    shiron56158431

    5.0
    2019/10/15

    ダラヴィ地区に住む大学生が主人公です。 他の映画で描かれていたこのスラムが、かなり貧しいイメージだったので 主人公を始め皆んなが普通にスマホを持っていることに違和感がありました。 でも、アジア映画研者の松岡環さんのお話しによると インドでは携帯の普及率がかなり高く、スラムでもみんなが普通に携帯を持っているそうです! 電話がメインの小型の端末を持っている人達が、街中でしきりにショートメールを送っていたり、 若者はスマホで動画を見たりしているらしいです。 これからご覧になる方は、私のように無駄な違和感を持たずに、物語に集中していただければと思います。σ^_^; 実話との触れ込みですが、インドの人気ラッパーネイジーとディバインがモデルとなっているそうで、ライブに行った監督が楽屋を訪れて意気投合!どうしてもこの物語を伝えなければならない!と映画化に至ったようです。 主人公のムラドや仲間となるMCシェールに二人のエピソードを落とし込んでいるから、社会背景もリアルなのでしょう。 様々な階級と宗教が描かれていました。 ・上流階級⇒ナジムの父親の雇い主 家族ごとに車を所有し、それぞれに運転手が付いている。 ・中流階級⇒ナジムの恋人 女の子にも充分な教育を施せる経済力とリベラルな考え方をもつ一方で、昔からの価値観も引きずっている。 ・下層階級⇒MCシェール 低所得者向けの集合住宅 ・スラム⇒主人公ナジム バラックだてのような長屋。 ラップミュージックを通してのサクセスストーリーに引き込まれますが、 中でも私が感動したのは、悪友モインの友情と、父親との確執でした。 彼を取り巻く悪友やラップ仲間はもちろん、ラップを否定する人々も含め、その出会い全てが、彼を歌う事へとかりたてている。 まさにガリー(裏路地)が生んだ魂の叫びに他ならない。 そして、涙無しには見れないのが、自分達の心の代弁者であるナジムを送り出すムインとのシーンです。(T ^ T) 全てを背負って歌う姿に感動しました。 父親との対峙も感動的でした。 インドに長くいた同僚の話だと インド社会では、まだまだ父親の言うことは「絶対!!」で、逆らうことなど出来ないそうなのです。 それに、カースト制は無くなったけど、自分は元◯◯だ というカーストが残っていて、周りの人達も「あの人は元◯◯で、あの人は元◯◯」と知っているのだそうです。 そんな根強い階級社会のなかで、スラムの中で生きる事に甘んじている父親と、抜け出そうとする息子。そんな対峙になっていましたが… でも、父親も息子には抜け出して欲しかったに違いない。だから無理にでも大学に行かせて、新しい未来を切り開いていって欲しかったに違いない。 ただ、ラップという方法が理解出来なかっただけで。 そんな二人の気持ちが痛いほど伝わって 階級社会から抜け出して、いつの日か社会が変わる事を信じて未来を切り開く若者たちのパワーを感じました。

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