レ・ミゼラブル|MOVIE WALKER PRESS
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レ・ミゼラブル

2020年2月28日公開,104分
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第72回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した社会派ドラマ。小説『レ・ミゼラブル』の舞台となったパリ郊外のモンフェルメイユ。現在は犯罪多発地域となった街で、ある少年が引き起こした些細な出来事が大きな騒動へと発展し、取り返しのつかない方向に進む。監督は、本作が初長編映画監督作品となるラジ・リ。

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レ・ミゼラブル

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ヴィクトル・ユーゴーの小説『レ・ミゼラブル』の舞台となったパリ郊外に位置するモンフェルメイユは、いまや移民や低所得者が多く住む危険な犯罪地域と化している。犯罪防止班に新たに加わった警官ステファン(ダミアン・ボナール)は、仲間とともにパトロールするうちに、複数のグループ同士が緊張関係にあることを察知する。そんなある日、イッサという少年が引き起こした些細な出来事が、大きな騒動へと発展する。ステファンたちは事件解決へと奮闘するが、事態は取り返しのつかない方向へ進み始める……。

作品データ

原題
Les Miserables
映倫区分
G
製作年
2019年
製作国
フランス
配給
東北新社=STAR CHANNEL MOVIES
上映時間
104分

[c]RECTANGLE PRODUCTIONS [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.8
  • seapoint

    2
    2020/3/21

    あの「レ・ミゼラブル」の現代Ver.?題名から勘違いしてしまう。えぇ、ある意味自由と解放を訴えいているけれど、いやいや、やはり違う。

    警察、元締め、ストリートキッズ、客観的にみればどれもよろしくない。全員八つ当たりとしか思えない。
    一時、ゴム弾事件は終焉したかと思いきやさらに過激って…あれはゴム弾を放った警察も仕方ないとは言え、非があるし、キッズたちも本当、どうかと思うよ?ここはさぁ、双方の謝罪が必要でしょう。みんな、大人になろうぜ?

    エリアとか貧困とか権力の問題ではない。ラストにV.ユゴーが言葉が言わゆる躾と捉えられる。これがしっかりしていないととんでもない大人になるわけ。全世界で言えることだけど。

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  • コージィ

    4
    2020/3/20

    闇が深い。

    小説「レ・ミゼラブル(あゝ無情)」の舞台として知られ、現在は犯罪多発地区の一部となっているパリ郊外のスラム街の現在を描く。
    小説は愛に生きる人々のすれ違いと時代が生んだ不幸を描いたが、ここには一切愛がない。
    権力と暴力を振りかざす悪徳警察官、市長とは名ばかりのチンピラの元締め、元ギャングのボスでモスクの運営者、粗暴で無学なサーカス団、そしてすべての大人に虐げられる子供たち…
    移民と低所得層だけが暮らす街の混沌で、悪意と暴力と愚者しかない無情。

    小説「レ・ミゼラブル」の六月暴動に相当する暴動シーンがあるが、それはそこに生きる者たちの「怒り」そのものだった。

    創作であり、実際に起きた事件ではないが、ラジ・リ監督の実体験がベースになっているということで、一定のリアリティを感じた。

    多様性を認めた理知的に話し合いで解決したいと考える警察官ステファン(ポマード)の存在はおそらく監督の現身(うつしみ)であって救いであると感じた。
    それと同時に、彼であってもどうにもならないほど、すでに人にも街にも絶望するしかないことが無残であった。

    圧倒されるとともに、問題提起のみで解決方法がない現実の重さがのしかかり、陰鬱な気持ちになった。

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  • 杉ちゃん

    5
    2020/3/14

     パリ郊外のモンフェルメイユという街は、いまや移民や低所得者が多く住む「犯罪地域」となっていて、そこの警察に赴任してきたステファンの視点で徐々に街の力関係がわかってきたところで、ある少年の出来心的な犯罪をきっかけに、取り返しのつかない暴動へと発展してしまうというお話・・・

     ヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」と、舞台が同じパリ郊外の街ということと、市民が起こす暴動という点が共通のため、この題名なのかと単純に思っていましたが、間違っていたようです。答えは最後の少年の変貌ぶりと小説「レ・ミゼラブル」からの引用の言葉にありました。

     日本人からすれば、外国の「スラム」「不良」「暴動」などはセットで「悪い外国のイメージ」のひとつとして定着していると思いますが、なぜか外国には当たり前・・・と勝手に決めつけていました。そのため、途中までは「よくあるスラムの話」という感覚で観ていて・・・

     そして最後の言葉・・・

     本当にその通りです!

    「悪い草もない、悪い人間もない! 悪いのは育て方だ!」

     最後の言葉を目にした瞬間に、この映画を瞬間的に振り返り、衝撃の事実を突きつけられることになります!

     本作が長編初監督としてこの傑作を撮ったラジ・リ監督の今後が楽しみです!
     

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    ネタバレあり
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