猫と提琴:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
猫と提琴
猫と提琴
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猫と提琴

1934年公開、コメディ/ミュージカル
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「カイロの一夜」「散り行く花」のラモン・ノヴァロが「君とひととき」「今晩愛して頂戴ナ」のジャネット・マクドナルドと共演する映画で、ジェローム・カーン、オットー・ハーバッハ共作のミュージカル・コメディーに基いて「舌戦速射砲」「旅客機の怪盗」と同じくベラ及びサミュエル・スペワックが脚色し「力と栄光」「第一年」のウィリアム・K・ハワードが監督に当り、「爆弾の頬紅」のハロルド・ロッソンと「顔猿人ターザンの復讐」「キャバレーの秘話」のチャールズ・G・クラークが撮影した。助演は「爆弾の頬紅」のフランク・モーガン、「舌戦速射砲」のチャールズ・パターワォース、「晩餐八時」のジーン・ハーショルト、ミュージカル・コメディー俳優のヴィヴィエン・シーガル、ヘンリー・アーメッタ、フランク・コンロイ等。

ストーリー

歌劇の作者演出家たらんとの野心を抱いているヴィクターはベルギーブラッセル市のあるカッフエでピアノ弾きを勤めて居たが、そこの主人と喧嘩して飛び出して了った。逃げる途中彼はタキシーに跳乗ると車中には、はるばるアメリカから音楽の勉強に来たシャーリーという美しい娘が乗っていた。ヴィクターは彼女に一眼で惚れて了うが、彼女はヴィクターと向い合いの下宿屋に宿をとった。ヴィクターの作曲の才を認めている教師は彼を有名なパリのオペラ演出家ドーデーに紹介した。ドーデーはヴィクターの未完成のオペレット「猫と提琴」をパリの桧舞台に上演してもいいと内諾を与えたのでヴィクターは喜んでシャーリーと共にパリに赴いた。ドーデーは実はヴィクターよりもシャーリーの美しさに心を惹かれていたので、彼女のパリ着と同時に彼女が作曲した小唄を出版するとこれが大当りでシャーリーは小唄成金となる。ヴィクターの方は環境の変化で作曲が出来ず、作曲にはブラッセルの方がいいと考えた。シャーリーは彼と結婚しても宜いと云うが、ヴィクターは自分が成功する迄は結婚し度くなかったので、心にもなく自分の恋は真剣ではないと彼女に告げた。別れて後、「猫と提琴」は完成しパリ上演と決ったが、女主人公はシャーリーの代りに引退して居たオデットが勤める。処が初日の前晩オデットがヴィクターを口説いている現場を彼女の旦那の「猫と提琴」の金主に発見されたので、オデットも出演せず、金も出さんという破目となった。ヴィクターは苦しまぎれに不渡手形を劇場主に渡して初日の蓋を開ける事にした。うまく行かぬ時は刑務所へ行く覚悟だったのである。開幕の時間となって、臨時雇の女主人公役の女優は酔倒れて了った。するとシャーリーが援助を申出て来た。彼女はヴィクターを罪人にさせない為めに援助するだけで、翌日はドーデーと結婚する心組だという、然しヴィクターとシャーリーは舞台で恋人役を演じている間に、いつか昔の強い受情がシャーリーの胸にも蘇って来た。かくてヴィクターは歌劇の演出家として、俳優として成功すると同時にシャーリーを妻とする事も出来たのである。

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作品データ

原題
The Cat and the Fiddle
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
M・G・M映画
ジャンル
コメディミュージカル


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