
名もなき生涯
-
上映館を探す
-
みたい351
-
評価・レビュー3.7
『ツリー・オブ・ライフ』の巨匠テレンス・マリックが監督し、第72回カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞したヒューマンドラマ。第二次世界大戦下のオーストリアでヒトラーへの忠誠を拒み、自らの信念に殉じた1人の農夫の実話を描く。農夫フランツを『マルクス・エンゲルス』のアウグスト・ディールが、その妻フランチスカを『エゴン・シーレ 死と乙女』のヴァレリー・パフナーが演じる。
ストーリー
※結末の記載を含むものもあります。
第二次世界大戦でナチスドイツに侵攻されたオーストリア。山と谷に囲まれた美しい村で、愛する妻と娘と穏やかに暮らしていた農夫フランツは、激化する戦争へ駆り出されるも、自らの信念を貫きヒトラーへの忠誠を拒んだことで収監されてしまう。妻のフランチスカは、裁判を待つフランツを手紙で励ますが、彼女もまた裏切り者の妻として村でひどい仕打ちを受ける。
作品データ
- 原題
- A Hidden Life
- 映倫区分
- G
- 製作年
- 2019年
- 製作国
- アメリカ=ドイツ
- 配給
- ウォルト・ディズニー・ジャパン
- 上映時間
- 175分
[c]2019 Twentieth Century Fox [c]キネマ旬報社
映画レビュー
-
Iwata Hiroyasu
52020/4/5名作「名もなき生涯」を見る。
歴史や人物の描き方が絶妙なバランスで作られている。音楽も役者たちの演技も見事なまでにバランスが保たれていて、特に映像においては究極ともいえるほどのバランスで描かれている。
片一方に偏りすぎない均衡のとれた美しい映画で、主人公の感情に入りすぎない描き方も完璧なのだ。
名もない墓に眠っている人たちの善意によってこの世界は成りたっている・・。大傑作だ。続きを読む閉じる
違反報告
-
コージィ
32020/3/4長い。長すぎ。
自らの信仰から生まれる正義にそぐわないヒトラーに、忠誠を誓えないがゆえに、従軍命令に対し良心的兵役拒否の立場を貫いた農夫を描いているのですが。
オーストリアの山々と、妻や子の思い出がことあるごとに挿入され。
その挿入シーンが、生き残るか信仰を貫くかの葛藤なのか、むしろ愛ゆえに心を強くするためのものなのか……
扱いに困ったりして。
あまりに多すぎて、時系列の混乱まで招いていたような。
映像は美しいし、伝えたい意図は酌むのですが、にしても長すぎて眠い。
173分を130分くらいにしたら、良い作品だったと思いましたよ。続きを読む閉じる
違反報告