マーロン・ブランド
ウォルター・E・カーツ大佐
1979年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した戦争映画『地獄の黙示録』の製作40周年を記念して、フランシス・フォード・コッポラ監督が自ら再編集した最終版。オリジナルの劇場公開版より30分長く、2001年の特別完全版より20分短いバージョンとなり、新たにデジタル修復も施された。マーロン・ブランド、マーティン・シーン、ロバート・デュヴァル、ハリソン・フォードらが出演。
※結末の記載を含むものもあります。
1960年代末のベトナム戦争。アメリカ陸軍のウィラード大尉は、軍上層部から特殊任務を命じられる。その内容は、カンボジア奥地のジャングルで、軍規を無視して王国を築くカーツ大佐を暗殺するというものだった。任務を果たすため、4人の部下と共にヌン川をさかのぼり、ジャングルの奥へ踏み込んでいくウィラードは、道中でベトナム戦争の悲惨さと狂気を目の当たりにする。
ウォルター・E・カーツ大佐
ビル・キルゴア中佐
ベンジャミン・L・ウィラード大尉
タイロン・“クリーン”・ミラー
ルーカス大佐
報道カメラマン
ナレーション
監督、脚本、音楽、製作
脚本
撮影
編集
音響デザイン
音楽
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IMAX初体験。+500円でどれほどの音響なのか、蘇る映像はどうなのか。
大分昔に自宅で観たであろうが何となくしか憶えていないという失態。大スクリーンを前に今回は記憶に刻んでおかなければ。
いやはや当時はCGなんてないから、比較の対象に申し訳ないが西部警察的にこれでもかの爆発の嵐。
M.シーンの変貌、M.ブロンドの教祖的な畏怖、しかし私は前半のR.デュバルを強く推したい。戦争の最前線よりサーフィン。部下に憧れのプロサーファーがやって来たんだから、興奮。彼の中ではもはや戦争どころではない。部下も遠慮しがちにここでサーフィンよろしくないと言っているし、プロも波を選ぶって言っているのに我関せず。後方にはナバーム弾がばんばん降ってきてるのにサーフィン。なんとシュール。
川を下って皆の精神が異常になるというか、戦争で実際戦った人間でまともにいられるなんてありえるのか。
そこにやけにヒッピーなジャーナリストのD.ホッパーが唯一ノーマルに見えてしまう。
CGでは描くことができない映像がここにある。現代ではもう難しい。
この映画については、今更、何も言うことはありません。傑作です!
オリジナル劇場版(2時間33分)、特別完全版(3時間23分)、そして、今回のファイナル・カット(3時間2分)と3バージョンが存在していますが、ファイナル・カットが私は一番好きです。
そして、今回はIMAXの高画質、高音響、大画面、大音響のスペシャルな環境での鑑賞だったので、完全に映画の中に入り込んで、ウィラード大佐と一緒に「地獄の旅」を体感することができました。
この体感は、初見だった1980年の有楽座での鑑賞時の感動を超えたかもしれません!
古き良き時代を愛する私ですが、この時ばかりは、最新鋭の技術にただ感謝するばかりです。