沖縄 久高島のイザイホー:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
沖縄 久高島のイザイホー
沖縄 久高島のイザイホー
-

沖縄 久高島のイザイホー

2022年7月30日公開、107分
0
1
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

沖縄県知念村久高島で12年に一度行われてきた祭礼“イザイホー”を記録したドキュメンタリー。1ヶ月前の準備から祭りの後の最初の年中行事までを収録。本作を撮影した1978年以降イザイホーは行われおらず、これが現在のところ最後の記録となっている。1979年に二部構成で制作された原版の第一部・第二部を統合してデジタル化し、字幕や神謡(ティルル)の現代語訳を付加したHD改訂版で劇場公開する。

ストーリー

1978年、沖縄県知念村久高島で、12年に一度の祭礼“イザイホー”が執り行われた。イザイホーとは、島の祭祀組織への新たな神女たちの入社儀礼だ。本作では、イザイホーの1ヶ月前からの準備、4日間の祭りと後片付け、祭り後の最初の年中行事である“フバワク”までを収めている。イザイホーの核心は、第一日午前中の各家庭で行われる“ウプティシジ香炉の継承式”である。新しく神女となるナンチュの実家で、ナンチュの祖母の霊的な力(シジ)が宿る祖母の香炉の灰を、ナンチュの持参した小さな香炉に移す。灰を移すのは、ナンチュの叔母にあたるウムリンガ(願い人)だ。この香炉の灰をナンチュの自宅の香炉に移すと、新しい神女が誕生する。多くのグループがこの祭礼の記録に取り組んだが、16mmカラーフィルムの厳密な同期録音で記録し、広く公開されている映像作品は本作だけである。この12年後、1990年にはイザイホーは執り行われなかったため、本格的に記録された、最初で最後の映像となった。この貴重な記録を保存・継承するため、1979年に合計102分の二部構成で制作された原版を、第一部・第二部を統合してデジタル化し、関係者・スタッフクレジットやブロックごとの中間字幕、謡われている神謡(ティルル)の現代語訳を付加した全長107分のHD改訂版として制作されたのが本作である。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
1979年
製作国
日本
初公開日
2022年7月30日
上映時間
107分
製作会社
伝統文化財記録保存会=財団法人下中記念財団=東京シネマ新社


[c]キネマ旬報社