ハリーとトント:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ハリーとトント
ハリーとトント
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ハリーとトント

1975年12月20日公開、115分
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愛猫を連れ、さすらいの旅に出た老人の孤独を描く。製作・監督は「ボブとキャロルとテッドとアリス」のポール・マザースキー、脚本はマザースキーとジョジュ・グリーンフェルドの共同、撮影はマイケル・バトラー、音楽はビル・コンティ、編集はリチャード・ハルシーが各々担当。出演はアート・カーニー、エレン・バースティン、チーフ・ダン・ジョージ、ジェラルディン・フィッツジェラルド、ラリー・ハグマン、アーサー・ハニカットなど。

ストーリー

72歳のハリー(アート・カーニー)は、愛猫のトントとニューヨークのマンハッタンに住んでいたが、区画整理のためにアパートから強制的に立ち退きを迫られた。仕方なくハリーはトントを連れて長男のバートの家に行ったが、バートの妻に気兼ねしなければならず、シカゴにいる娘のシャーリー(エレン・バースティン)を頼って旅に出る決心をした。バートは飛行機で行くことをすすめたが、トントと一緒では飛行機に乗せてもらえず、バスで行くことになった。しかしそのバスもトントのために途中で降りなければならなくなり、中古車を買って目的地に向かうことにした。途中、コンミューンへいくという娘ジンジャーに会い、彼女の勧めで初恋の相手でダンサーだったジェシー(ジェラルディン・フィッツジェラルド)に会いにいった。年をとったジェシーは頭がすこしいかれていてハリーを想い出せなかったが昔ダンサーだったことは覚えていて、ハリーと一緒に踊ったりした。ようやく、本屋を経営するシャーリーの家に辿りつき、彼女の次男のノーマンに会った。2人はたちまち仲よくなった。シャーリーはハリーと一緒にきたジンジャーに、コンミューンへいくのは危険だから両親の許へ帰るよう説得したが、彼女はききいれなかった。またシャーリーはハリーにシカゴで一緒に暮らそうといったが、ハリーもそれを断わり、翌朝ジンジャーと出発した。ノーマンもついてきた。一行がアリゾナにつくと、ジンジャーとノーマンは、ハリーに一緒にコンミューンへ行こうと誘ってみたが、ハリーは当分の間1人でいたいと断わった。ハリーとトントの旅が再び始まり、さまざまな人間に会った。猫好きということで意気投合した老カウボーイ、ウェード(アーサー・ハニカット)、高級売春婦、ラスベガスで立小便をしたとき留置所に入れられ、そこで会った老インディアンの酋長ツー・フェザー(チーフ・ダン・ジョージ)。ツー・フェザーは、免許証なしで人にまじない医術を施したから捕まったといった。滑液のう炎をわずらっているハリーが彼に薬をぬってもらうと、それは驚くほどよく効いた。ハリーが次に訪れたのはロサンゼルスだった。ここには次男のエディ(ラリー・ハグマン)が住んでいた。翌日、ハリーはトントが病気にかかっているのに気づき、病院へ連れて行き手当をしてもらったが、その甲斐もなくトントは死んだ。ハリーは浜辺を歩いている1匹の猫を見つけた。それは死んだトントによく似ていて、彼は猫を抱き上げた。渚の傍で女の子が砂の城をきずいているのを見ると、ハリーは一緒にその城を作りはじめた。

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作品データ

原題
Harry & Tonto
製作年
1974年
製作国
アメリカ
配給
20世紀フォックス
初公開日
1975年12月20日
上映時間
115分
製作会社
20世紀フォックス作品


[c]キネマ旬報社