

生きるべきか死ぬべきか
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評価・レビュー4.1
ナチス占領下のワルシャワから脱出する俳優一座の姿を描くコメディ映画。製作はアレクサンダー・コルダ、監督はエルンスト・ルビッチ、脚本はエドウィン・ジャスタス・メイヤー、撮影はルドルフ・マテ、音楽はウェルナー・ハイマンが担当。出演はキャロル・ロンバート、ジャック・ベニーほか。
ストーリー
※結末の記載を含むものもあります。
39年のワルシャワ。俳優のヨーゼフ(ジャック・ベニー)とマリア(キャロル・ロンバート)のトゥーラ夫妻は、シェークスピアの「ハムレット」の中で、2人でハムレットとオフェーリアを演じ、当たりをとっていた。ある日マリアは、若くハンサムなポーランド空軍のソビンスキー中尉(ロバート・スタック)に言い寄られ、夫ヨーゼフが「生きるべきか、死ぬべきか…」の長ゼリフの場面を演じている間、楽屋で中尉との逢瀬を楽しんでいた。しかしその間にも、ポーランドの情勢は悪化し、一座もナチスを刺激しないように、政府から風刺劇「ゲシュタポ」の公演中止を言い渡される。やがてワルシャワもドイツ軍に占領され、ナチの暴虐に対しポーランド人の抵抗は続いた。その頃ロンドンに配属されていたソビンスキー中尉は、ワルシャワに向かったシレツキー教授(スタンリー・リッジス)がナチのスパイであることを知り、英国情報部の協力を得て、単身ワルシャワに帰国、知らせを聞いたトゥーラ一座は、「ゲシュタポ」の衣裳であるナチの制服を着て、シレツキー教授を迎える大芝居をうつ。そして教授の陰謀を未然にくいとめた一座の人々は、やがてヒトラーがポーランドを訪れたチャンスを利用して、ポーランドから脱出する計画をたてる。そして中尉の先導のもと、彼らは一座の人々の正体を知って追跡するドイツ軍を振り切って、イギリスへと旅立つのだった。
作品データ
- 原題
- To Be or Not to Be
- 製作年
- 1942年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- リュミエール・シネマテーク
- 上映時間
- 99分
[c]キネマ旬報社
映画レビュー
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ちゃとと
52008/6/28エルンスト・ルビッチ監督。史上最高のコメディ映画♪
よく出来た脚本!次々に展開するストーリー。落語のようだと思いました。ラストのオチからしても落語のよう。(落語のようというのは、極上の褒め言葉のつもりです^^)
「運動神経のない私を置いてかないでー」と心の中で叫びつつ、何とかコメディスピードについてゆきました。
こんなのが、1942年にあったとは…。ナチスがポーランド侵攻(1939年)するような時代にヒットラー(のソックリさん^^)が登場するこの映画。徹底的にドイツ軍を皮肉って滑稽に描き、笑い飛ばす。当時よく公開できたなぁ。
おまけにルビッチ監督ってドイツ人よね。
ヒロインのキャロル・ロンバードは美しく、魅力あるコメディエンヌでしたが、この映画の完成1週間後に飛行機事故で亡くなったとのこと。
…合掌。続きを読む閉じる
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