リウ・ツーチュアン
チャン・チェン
台湾で実際に起きた事件を基にしたコー・チェンニエン監督による長編デビュー作。ろう学校に転校してきた少年チャン。同級生のベイベイとすぐに打ち解けたチャンだったが、スクールバスである“ゲーム”を目撃する。それは、残酷な現実の序章に過ぎなかった。ベイベイを演じたチェン・イェンフェイは長編映画初出演にして、第57回金馬奨 最優秀新人俳優賞、2021年台北映画祭 最優秀新人俳優賞を受賞した。
普通学校から台湾南部のろう学校に転校してきたチャン・チェン(リウ・ツーチュアン)。同級生のヤオ・ベイベイ(チェン・イェンフェイ)と他愛もない話ですぐに打ち解けたチャンは、新生活に胸を膨らませていた。だがある日、チャンはベイベイがスクールバスで複数の男子生徒から性暴力を受けている現場に遭遇。信じられないことに、その後もベイベイは生徒たちと何事もなかったかのように遊んでいるのであった。そんな現実に困惑し、皆と距離を置いて行動するチャン。やがて彼の異変に気付いたワン先生(リウ・グァンティン)に、チャンは真実を打ち明け、ベイベイを助けてほしいと懇願する。ところがベイベイは、友達を裏切りたくないと頑なに話をしたがらない。それは、周りの大人たちが変わらなければどうすることも出来ないことを理解していたからであった。これまで何度も助けを求めながら、ベイベイが一人で抱えきれないほどの苦しみを背負い込んできたことを知ったチャンとワン先生。2人は何があっても彼女を守らなければならないと決意を固めるのだった。早速、校長(ヤン・グイメイ)にベイベイの被害を訴えるが、まともに取り合ってくれない。そんななか、過去にも同様の事件があったに違いないと悟ったワン先生は、生徒たちから聞き取り調査を開始。その結果、性暴力・セクシャルハラスメント被害の件数は127件にものぼった。主犯格とされるホー・ユングアン(キム・ヒョンビン)に話を聞くが、「俺は何もしていない」と加害者であることを認めない。やがてマスコミが学校の実態を取り上げるが、学校は事件の真相を隠蔽。一方、チャンとワン先生は、事件解決のため奔走するのだが……。
監督、脚本
脚本
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽
美術
編集
編集
照明
録音
プロデューサー
プロデューサー
日本語字幕