ミッドナイト・ファミリー|MOVIE WALKER PRESS
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ミッドナイト・ファミリー

2021年1月16日公開,81分
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メキシコの民間救急救命事業に迫るドキュメンタリー。公共の救急車不足を背景に救急車ビジネスを営むものの、汚職警官に闇営業を取り締まる名目で賄賂を要求され追い詰められていくオチョア家族を通し、メキシコの医療事情や行政機能の停滞を浮き彫りにする。監督は、Netflix『ラスト・チャンス』シリーズに参加しているルーク・ローレンツェン。サンダンス映画祭2019米国ドキュメンタリー・コンペティション部門撮影賞受賞。2020年1月、46分の短縮版がNHK BS1にて放映された(タイトル『真夜中の家族 ~密着 メキシコ民間救急車~』)。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

メキシコの首都メキシコシティ。人口900万人ながらこの街には公共の救急車が45台未満しかなく、そのために専門訓練もほとんどなく認可も得ていない営利目的の救急隊という闇ビジネスが生まれている。オチョア家族もそんな私営救急隊のひとつ。オクラホマ から 中古の救急車を購入し、1990年代末から無許可の救急救命ビジネスを営んでいる。警察関係のネットワークを使い、1件につき300ペソ(17米ドル)の賄賂を支払っていち早く事故の情報を入手。公営の救急車がまったく来ず重症の患者が何時間も待たされるようなとき、オチョア家族が現場に駆け付け、運よく現場に一番乗りできれば、患者に病院への搬送料として3,800ペソ(185米ドル)を請求。これまでの20年間、陽気で気さくなオチョア家族はこの道で生活を支えてきた。無力な患者に支払いの強要をしたり、危篤の患者であろうと支払い能力がなければ搬送を拒否したりするような多くの競合救急事業者とは異なり、オチョア家族はどちらかといえば信頼のおける例外的な救急隊だ。患者が支払いに応じた場合にのみ料金を請求し、手当てもなく放置されるような患者でも時間を惜しまず救助にあたっている。違法で暴力的なやり方に手を染める私営救急事業者がいる中、地元警察は個人経営の救急隊を管理する法の強化に注力せず、私営業者をターゲットに賄賂を要求。たった一つの生活の糧である救急車を失いかねず、オチョア家族は救急車の正式な認可を得るために必要な金を何としても稼がなければならなくなる。しかし警察はさらに高額な賄賂を要求。患者の救助と生活を支える稼業の先行きとの間で板挟みになったオチョア家族は、他の事業者のように強引で私利的な仕事のやり方に走らざるを得なくなっていく……。

作品データ

原題
Midnight Family
製作年
2019年
製作国
アメリカ=メキシコ
配給
MadeGood Films
上映時間
81分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.2
  • rikoriko2255

    Hiroyasu Iwata

    3.0
    28日前

    ドキュメンタリーものは何となく嘘くさいところが出てくるのだが、この作品はあたかもフィクションであるかのような仕上がりになっている。 よく編集できているし、社会問題にも素直に導入される。緊迫感もありなかなかのものだった。 社会的視野を広げるには大いに役に立つだろう。楽しみながら。

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  • rikoriko2255

    nastika

    3.5
    2ヶ月前

    人口900万人に対して公用救急車が45台未満のメキシコで、闇営業の救急隊として日銭を稼ぐ家族。映画ではなくドキュメンタリー、起承転結も過剰な演出もない。紛れもなくリアルなのに映画的なのはグレーゾーンをひたむきに生きる出演者家族があまりに魅力的だから。 救急隊として人命を救っても貧しい患者からはお金が取れない、そもそもの民間救急隊が犯罪、それを見逃す代わりに賄賂を要求する警察官。完全な善も悪も存在しない、営利と倫理でギリギリ成り立つ世界がすごい。これが現実なんだもんだなー。。緊急医療車同士のカーチェイス含めて見応えがあった。

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