薔薇色遊覧船:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
薔薇色遊覧船
薔薇色遊覧船
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薔薇色遊覧船

1934年公開
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「蛍の光」「空中レヴュー時代」のジーン・レイモンド、「鏡の前の接吻」「暗夜行路」のナンシー・キャロル、マスター・オヴ・セレモニースとして有名なジャック・ベニーが主演する映画で、レオン・ゴードンが書き下ろし「フープラ」のジョセフ・モンキュア・マーチが脚色し、「暴走する悪魔」「恐怖の夜」のベンジャミン・ストロフが監督に当たり「ルムバ」「光は野より」のテッド・テズラフが撮影した。助演は英国から招かれた喜劇俳優シドニー・ハワード、「可愛いアンニー」のミッチー・グリーン「妾の弱点」のシド・シルヴァース、「世界大洪水」のシドニー・ブラックマー、「ますらを」のラルフ・モーガン、「恋に賭けるな」のシャーリー・グレイ、サム・ハーディ、パッシー・ケリー、ロバート・エリオット等である。

ストーリー

大西洋横断の豪華船プログレス号はラヂオてお馴染みのチャッド・デンビイ一行の船上放送の余興を呼び者に数百の船客を満載して紐育を出帆した。船客中には宝石泥棒ジミイ・ブレットが建築家という触れ込みで1等船客に収まっていたが、彼は切符を買ったら懐中無一文で船のボーイになって乗り込んでいる子分のショーティから煙草銭を借りる様な有り様であった。そこで彼は船中で1仕事せんものと切りに船客を物色している。彼の他に、休暇を貰って欧州旅行をしようとする紐育警視庁のマッキニイ探偵、チャッド一行中の花形女優サリーの後を追っているブロードウェイのギャング、リー・ロザーとリーとの道ならぬ恋に溺れて、夫を欺き、同じ船に乗り込んでるアンヤ・ロッソン、妻の不定を確かめようとして2等船客中に紛れているその夫ハアバアト・ロッソン、イカサマ賭博師で田舎の材木商と称しているジャック・サマースが乗合わしていた。サリーはリーの賭博場へ出入りして悪事に染まろうとする弟を救うためリーに近づいたのであったが、その悪辣なやり方に愛想を尽かして弟と共に彼の手から逃れるべく、親切なデンビイの申し出を受け、その一行に加わったのであった。ところが当のリーは同じ船に乗り込んでいて、しかも彼が彼女の弟ネッドの弱点を握っている事を種に、再び彼女を自分の手に入れようと迫るのにサリーは人知れず胸を傷めていたが船中で知り合ったブレットとの交遊に慰められていた。そのブレットはまずマッキニイ探偵の懐中から50ドル入りの財布を拝借してこれを資本にイカサマ師のサマースとかるたの勝負で裏をかいて儲けたうえ更にアンヤの腕飾りを盗み出し、ショーティに隠匿させた。マッキニイ探偵は職業柄、ブレットが臭いと睨んでいるが確証を得られぬため黙っていた。こうした間にサリーは弟のネッドが又リーから脅迫されて、悪事の手先を勤めようとしているのを見て、リーの手中にあるネッドの発行した不正手形を返して貰う条件で、深夜リーの船室を一人で訪ねる事を承知した。その夜、サリーがリーの船室へ入ると間もなく銃声が聞こえた。人々が駆けつけると、サリーの前にリーの死体が横たわっていた。やがてマッキニイ探偵によって取り調べが開始され、サリーが死んだリーから愛を迫られてた事を告白すると、この時アンヤはリーが愛していたのは自分だけだと絶叫し、窓の外から様子をうかがっていた夫ハアバアトに射殺されてしまった。彼はさらにリーをも射殺したことを告白した。そしてサリーの愛を得て、ブレットが堅気になることを契ったのでマッキニイ探偵は黙って盗まれた腕飾りをブレットの手元から自分のポケットへ取り戻して置いてやったのである。

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作品データ

原題
Transatlantic Merry-Go-Round
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
ユナイテッド・アーチスツ映画


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