非常線(1953):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
非常線(1953)
非常線(1953)
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非常線(1953)

1954年1月公開
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俳優から監督に転向したディック・パウエルの第1回監督作品。「卵と私」のチェスター・アースキンとアーヴィング・ウォーレスが協力して書き下ろした物語を、ウォレスと「拳銃王」のウィリアム・バワーズが脚色し、「海賊黒ひげ」のエドモンド・グレインジャーが製作に当たった。撮影は「ママの思い出」のニコラス・ミュスラカ、音楽は「剣豪ダルタニアン」のロイ・ウェッブの担当。出演者は「ウィンチェスター銃'73」のスティーブン・マクナリー、「鉄路の弾痕」のアレクシス・スミス、「地獄の英雄」のジャン・スターリング、「海賊黒ひげ」のキース・アンデス、「果てしなき蒼空」のアーサー・ハニカット、他にポール・ケリー、ロバート・ペイジなど。

ストーリー

原子爆弾実験を明朝にひかえたネヴァダ州の砂漠に、ラス・ヴェガスの監獄から2人の殺人犯が脱走したというニュースが伝えられた。原爆ニュースの報道に当たる筈だった新聞記者ラリー・フレミング(キース・アンデス)は脱獄記事の取材を命ぜられ、落胆して車を走らせるうち、一文無しのナイト・クラブ歌手ドッティ(ジャン・スターリング)を拾ってやった。脱獄したのはサム・ハーリィ(スティーブン・マクナリー)とバート・ムーアで手下のダミーが手引きをし、3人は盗んだ金を隠し場所から掘り出して高飛びする手筈だった。その場所を知っているのはバートだけであったが、彼は脱走の際、拳銃弾を受けて重傷を負っていた。3人は通りがかりの車をホールドアップして乗り込んだ。その車にはブローカーのアシュトンと愛人のケイ・ガーヴェン(アレクシス・スミス)が乗っていた。サムはケイの夫が医師であることを知り、電話で脅迫して彼に呼び出しをかけた。5人を乗せた車はガソリンが切れて立往生した。そこへラリーとドッティの乗った車が走ってきた。サムはたちまちこれをホールドアップし、総勢7人を乗せた車は、原子爆弾爆発圏内の無人市街に入った。サムは4人の人質を脅迫しつつ、一同を一軒の廃屋に入れ、バートをねかせて医師が来るのを待つことになった。約束の時刻は午後12時だが、ケイは来るはずがないと云い、サムをいらだたせた。それに、乗ってきた自動車も故障を起こして使いものにならなくなっていた。そこへ何もしらぬ探鉱師アサが入ってきて、人質は5人になった。ケイは迫ってくる危機に堪えられず、サムに身を任せても自分の安全を計ろうとした。アーサーはこれを止めようとしてサムに射殺された。約束の12時、医師は車を飛ばしてやってきた。バートの手術中、サムとラリーの大格闘があったりしたが、暁方には無事手術が終わった。医師の言葉を無視してサムがバートを自動車に運ぼうとしたとき、原爆実験開始15分前のサイレンが鳴り響いた。6時の予定が繰り上げられたのだ。サムたちが逃げる自動車にケイが半狂乱になって飛び乗った。のこされたラリー、ドッティ、医師、アサは近くの廃坑に非難した。サムたちの自動車は方角を間違え、あわててひきかえしたとき大爆発が起こった。

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作品データ

原題
Split Second
製作年
1953年
製作国
アメリカ
配給
RKO日本ラジオ映画
初公開日
1954年1月
製作会社
RKOラジオ映画


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