シチリアを征服したクマ王国の物語|MOVIE WALKER PRESS
MENU
シチリアを征服したクマ王国の物語

シチリアを征服したクマ王国の物語

2022年1月14日公開,82分
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

イタリアで長く読み継がれてきた児童文学をアニメ映画化。ある日、クマの王国の王レオンスの息子トニオがいなくなる。レオンスはクマの群れを引き連れて、人間の暮らすシチリアにトニオを探しに行くが、シチリアの大公は軍隊を率いてクマたちに奇襲をかける。監督は、在仏イタリア人アーティスト、ロレンツォ・マトッティ。日本語吹替キャストは、「先生、私の隣に座っていただけませんか?」の柄本佑、「ボクたちはみんな大人になれなかった」の伊藤沙莉、「その日、カレーライスができるまで」のリリー・フランキー。2019年カンヌ国際映画祭ある視点部門、2019年アヌシー国際アニメーション映画祭公式上映作品。

フォトギャラリー

シチリアを征服したクマ王国の物語 画像1
シチリアを征服したクマ王国の物語 画像2
シチリアを征服したクマ王国の物語 画像3
シチリアを征服したクマ王国の物語 画像4
シチリアを征服したクマ王国の物語 画像5
シチリアを征服したクマ王国の物語 画像6

予告編・関連動画

シチリアを征服したクマ王国の物語

インタビュー映像

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

吹雪に見舞われた旅芸人のジェデオン(声:柄本佑)とアルメリーナ(伊藤沙莉)は洞窟に逃げ込んだところに、冬眠から目覚めた老クマ(リリー・フランキー)が現れる。ジェデオンは食べられまいと、古くから伝わる物語を語り始める。遠い昔、山奥に平和なクマの王国があった。ある日、クマの王レオンス(堀内賢雄)の息子トニオがいなくなる。悲しむレオンスに、長老テオフィルが人間の暮らすシチリアに行けば見つかるかもしれないと進言する。レオンスはクマの群れを引き連れてシチリアに発つ。シチリアの大公は、魔術師デ・アンブロジス(柄本佑)からクマの到来を知らされると奇襲をかけ、テオフィルを殺してしまう。レオンスは魔術師にトニオの捜索を頼むが、魔術師はあと2回しか使えない魔法は自分のために使うと断る。翌朝、大公の従兄弟モルフィット伯爵のイノシシの大群がクマたちを襲う。魔術師は思わず魔法でイノシシを退け、怒った大公のために、クマたちを幽霊の住む悪魔岩の城へ導く。ところが幽霊になったテオフィルが現れ、一緒に踊り出す。次は化け猫マーモセットの宿屋に連れて行くが、忠臣バボンの活躍で化け猫を撃退する。そうとは知らない大公がサーカスを見ていると、そこにレオンスが来て、綱渡りをするトニオと再会する。だが、大公はトニオを撃ち殺す。レオンスたちの頼みを聞き、魔術師は魔法でトニオを蘇生する。暴君の大公は殺され、レオンスがシチリアの王となり、クマと人間の平和な時代が訪れた……。ジェデオンが話を終えようとすると、老クマは物語の続きを話し始める。その後、魔力が復活した魔術師の杖が盗まれ、レオンスは人間たちに盗んだことを申し出るよう厳命する。トニオと魔術師は、泥棒が人間だと決めつけるのは不公平だと意見するが、レオンスは聞き入れない。さらにサルペトル(加藤虎ノ介)の陰謀で、魔術師は銀行強盗の罪で塔の上の牢獄に閉じ込められる。トニオは友達のアルメリーナとともに、命の恩人である魔術師を助けようとするが……。

作品データ

原題
LA FAMEUSE INVASION DES OURS EN SICILE
製作年
2019年
製作国
フランス=イタリア
配給
ミラクルヴォイス
上映時間
82分

[c]2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 3 CINÉMA - INDIGO FILM [c]キネマ旬報社

  • スクラ
    スクラ
    4.0
    7日前

    <アニメだから表現できる唯一無二の世界観が目の前に広がる>

    ヨーロッパ・イタリア発のアニメーション映画!
    見慣れている日本アニメや米国アニメとは異なる良さがあって好き。

    キャラクターを画の中心に置かない絵画的描写が印象的で、
    さらに日本の80年代アニメを彷彿させるようなコミカルな動きがあって惹き込まれる。

    ストーリーは極めて王道だけれども、表現のユニークさゆえに最後まで飽きずに鑑賞できる良作

    違反報告
  • shiron56158431
    shiron56158431
    5.0
    8日前

    愉快な物語の中から社会の側面を知る

    オープニングから心を鷲掴み!
    手前の樹木の隙間から一瞬見える二つの影。
    影の正体が知りたいのに、あちらの世界とこちらの世界の間には揺らぎの画面が挟まれていてよく見えない。
    「もっと見たい、もっと知りたい」という好奇心でグイグイ引き込まれていき…
    視界が開ける頃には、すっかり物語の世界に入り込んでいました。
    見事な導入に、まんまとハメられました〜(≧∀≦)

    そこからのシンプルな線で描かれる映像美が圧巻で。
    なかでも光と影の素晴らしさ。
    『第三の男』を彷彿とさせる影の演出や絵画へのオマージュ。
    人物の顔にかかる影から、流れる雲を感じるロングショットのパノラマは、大自然の中のちっぽけな存在だと語りかけます。
    季節の移り変わりも素晴らしく
    さすがは『レッドタートル』の制作会社。
    延々と続くクマ達の行列にも興奮しました。

    個性豊かな愛すべきキャラクターたち。
    クマダンスの楽しさ。
    戦いのシーンもダイナミックな迫力がありつつユーモラスに描かれていて、これはアニメの強みですよね。
    とくに魔術師の使う魔法が可愛すぎてお気に入りです♪
    ものすごい地響き音と荒れ狂う海は、ぜひ劇場で体感して欲しい!

    そして脚本もすごい。
    テンポ良く物語が進み、二転三転する展開にドキドキハラハラ。
    それもその筈、トーマス・ビデガンが参加しているのです!
    『預言者』に痺れてからのファンなので驚きましたが、どおりでストーリーが骨太なわけです。
    しかも語り部のジュデオンの声まで!どんだけ多才なん。
    (『エール!』のリメイク『コーダあいのうた』も楽しみ)

    この作品に出会える子供たちは幸せです。
    愉快なクマの物語から、一筋縄ではいかない社会や人間の側面を知ることでしょう。
    私にとって『白蛇伝』がそうであるように、一生心に残る映画になるに違いない。。。
    愛や勇気が生まれるように、劣等感や懐疑心も生まれる。
    時と場合で立場を変える登場人物たちからは、保身や欲望に対する人の弱さを知ることでしょう。
    そして、異なる者同士が仲良く暮らせる理想の世界の先には、わかり合える美しさとわかり合えない不思議があり、相入れない領域があることを知る。そこに踏み込めばアイデンティティの侵害になりかねない、共存と共生の難しさ。
    でも、この映画から得られる最も大切なことは「終わり」の続きの物語は、いつでも自分で紡げるということ。
    想像力の羽をのばせば、どこまでも広く自由に飛べることを知るでしょう。

    そして、大人である私自身も、この映画と出会うことで、穏やかで優しい死生観に救われました。


    ◾️追記:監督のインタビューより
    オーソン・ウェルズの影の使い方が好きだそうです。キャロル・リードではなく失礼しました(^^;)
    その他にはヘルツォーク、タルコフスキー、70年のドイツ映画、イタリア出身なのでフェリーニはもちろん、コッポラ。とくにウォン・カーウァイを“最後の偉大な監督”とおっしゃっていました。
    そして、ロングショットのパノラマがとても印象的でしたが、監督には「空間を制御したい、空間を構成したい」思いがあるとのことで、影を描くにあたりエイゼンシュテインの『イワン雷帝』を観に行ったそうです。
    なるほど!言われてみれば激しく納得!!
    なぜわざわざ自分のレビューに追記したかと言うと、名前のあがった監督のファンの方々にもぜひ観ていただきたいから。
    随所で楽しめると思います♪

    違反報告
  • KUBO
    KUBO
    3.6
    8日前

    今年最初の試写会は『シチリアを征服したクマ王国の物語』。

    正直に第一印象を書けば、

    「カクカクしたプーさん」(笑)

    手描きっぽさまでいかないちょっと独特な画風で、色彩は『カラミティ』などのレミ・シャイエ監督(大好き)にも共通する感じはあるが、キャラクターのデフォルメ感が抽象的でよりCGっぽさを残す。

    また全体を動かすシーンになるとよりCG特有の「同じ動き」になるのが気になった。

    ストーリーは有名なイタリアの児童文学らしいのだが、1945年の作品ということで、そういう古い作品にありがちだが、意外に残酷だったり寓話的だったりする。

    前半の人間vsクマの闘いは、わりとストレートで淡々と進むので、「これはかなり子供向けなのかな?」と思って見ていると、

    「実はこの話には続きがあるんだ」以降、話の雰囲気ががらりと変わる。

    人を疑うことのなかったクマたちが、権力を手にし人と同じように暮らすうちに、欲望が生まれ、仲間を裏切るようになり「人間」のようになっていく。(この辺のところは『キカイダー』みたい)

    最後にクマたちがくだす決断が作者の答えか?

    1年に何本かヨーロッパ発のアニメーションを見るが、日本やアメリカ産のようにキャラクターに染まっていない新鮮なアート作品に巡り合えることがうれしい。

    違反報告
  • regency
    regency
    3.5
    10日前

    異文化、異種の共存と争いを軸とした道徳的内容で『猿の惑星』に例えれば『最後の猿の惑星』の“その後”を思わせるような展開に。どんなに純粋な生物でも俗世間にまみれると変わってしまう皮肉。
    プーさんチックなクマ達の愛らしさ、それに反比例するかのような巨大化け猫の禍々しさなどは観てるだけで楽しい。
    小さい子供を持つ親、または往年の『まんが日本昔ばなし』ファンにおススメ。

    違反報告
  • Tomoboop
    Tomoboop
    3.8
    10日前

    色彩がとても綺麗!「可愛いクマさん」というだけではないアーティスティックで大人っぽい雰囲気が良かったです。ストーリーも二転三転して面白い!結末をどう捉えるかは各人の判断ですね。

    違反報告