短編「泥濘む」で第41回ぴあフィルムフェスティバルに入選した監督・加藤紗希、脚本・豊島晴香のコンビによる4章のオムニバス長編映画。写真家を目指すアコとフリーターのサンは共通の友人と共同生活を始めたが、友人が家を出でしまい二人で暮らすことに。監督・脚本の加藤と豊島が主演も務めている。第43回ぴあフィルムフェスティバル入選・観客賞受賞、第22回TAMA NEW WAVEコンペティション部門入選、第15回田辺・弁慶映画祭入選。
ストーリー
写真家を目指すアコ(加藤紗希)とフリーターのサン(豊島晴香)は、共通の友人とともに木造の一軒家で共同生活を始めた。しかし、その友人が事情により家を出てしまい、やむを得ず二人で暮らすことに。几帳面でストイックなアコと、だらしなく自由気ままなサンという正反対な二人の生活は順風満帆とはいかず、微妙な空気に包まれながら日々を過ごしている。ある日、二人の家に不動産会社の男・田所(釜口恵太)がやってくる。サンが買ったアコーディオンが原因で、近隣住民から騒音のクレームが来ているというが……。一人の男の訪問から始まる「ホーム」、立て篭もる女と口下手な男の喧嘩にサンが巻き込まれる「かわいい人」、不思議な女の子がアコを訪ねてくる「湯気」、口論した二人のちぐはぐな旅を描く「誤算か憧れ」の4章構成。
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