フィクサー(1968):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
フィクサー(1968)
フィクサー(1968)
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フィクサー(1968)

1969年9月27日公開
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アメリカの作家バーナード・マラムードが1967年にピューリツァー賞を獲得したベストセラー小説を「ハワイ」「いそしぎ」のダルトン・トランボが脚色、「グラン・プリ」のジョン・フランケンハイマーが監督にあたった。撮影は「グランド・バカンス」のマルセル・グリニョンでロケはブタペスト。音楽はモーリス・ジャールの担当、編集はヘンリー・バーマン、美術監督はベラ・ツァイカン、衣装デザインはドロシー・ジーキンズ。出演は「ジョージー・ガール」のアラン・ベイツ、「できごと」のダーク・ボガード、「ジブラルタルの追想」のヒュー・グリフィス、「グループ」のエリザベス・ハートマン、「明日に賭ける」のキャロル・ホワイトほか。製作はエドワード・ルイス。

ストーリー

帝政末期のロシア。ウクライナのキエフでは、ユダヤ人排斥運動が烈しく行われていた。ヤコフ(アラン・ベイツ)は修理屋だが、妻レイズル(キャロル・ホワイト)に逃げられ、一夜、仕事を探して集落を出た。雪の夜道に倒れていた老人レベデフ(フュー・グリフィス)を助けたことから、彼の娘ジナイダ(エリザベス・ハートマン)とも知り合った。実は、レベデフはユダヤ人排斥の急先峰なのだが、ヤコフをユダヤ人とは知らず、彼に仕事を与えてくれた。一方、娘のジナイダも、彼に好意を持ち、誘惑しにかかったが、彼が拒んだことから、後に大変な事件が持ちあがってしまった。というのは、ヤコフが働いている工場で少年殺人事件が起こったのだ。犯人はヤコフ--ユダヤ人のヤコフということになってしまった。かつてプライドを傷つけられたジナイダは、その復讐のためか、ヤコフに不利な証言をした。こうしてヤコフは殺人犯として牢につながれる身となってしまった。一方、時の政府は、日ましに高まる労働者や農民の政治に対する不満の声を、ユダヤ人に向けさせようとした。政治が悪いのではない、みんなユダヤ人が悪いのだと。しかし調査官のビビコフ(ダーク・ボガード)は、ことの真相を見抜き、ヤコフを励まし、正当な裁きを受けさせるべく奔放した。だがビビコフの存在そのものが政府にとっては邪魔になってきた。彼は自殺とみせかけて殺されてしまった。唯一の頼りであったビビコフが殺され、ヤコフは再び1人きりになってしまった。だが彼は耐えた。いかなる拷問にも耐えた。そして正当なる裁判だけを望んだ。やがて、ヤコフの1件はヨーロッパ中に知れ渡るところとなり、世論も高まり裁判をせねばならぬところまで政府は追いつめられた。そして裁判の日、ひょろつく足を踏みしめながら民衆の前に現れたヤコフ。長い獄中生活で身体こそ、まいっていたが、その眼だけは異様に輝いている。群衆の中に、かつて彼のもとを去った妻レイズルの姿もあった。

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作品データ

原題
The Fixer
製作年
1968年
製作国
アメリカ
配給
MGM
初公開日
1969年9月27日
製作会社
ジョン・フランケンハイマー・プロ/エドワード・ルイス・プロ


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