裸のムラ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
裸のムラ
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裸のムラ

2022年10月8日公開、120分、ドキュメンタリー/社会派
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富山市議会の政務活動費不正を追った「はりぼて」の共同監督・五百旗頭幸男が、石川テレビ放送で制作した番組『裸のムラ』『日本国男村』を基にしたドキュメンタリー。28年ぶりの石川県知事交代劇や市井の人々の葛藤から、社会に偏在する家父長制を抉り出す。基となったドキュメンタリー番組『裸のムラ』は地方の時代映像祭選奨を、『日本国男村』は日本民間放送連盟賞報道部門中部北陸地区最優秀賞を受賞している。

ストーリー

石川県知事の谷本正憲は現職最長である7期27年目を迎える。職員は長きにわたり県庁組織を束ねてきた谷本の顔色を窺い、一方の谷本はコロナ禍において「無症状の方は石川県にお越しいただければ」と失言、4人以下での会食を呼びかけながら自身は90人以上で会食し、緊張感を欠いた言動が目立つように。長すぎる権力集中のためか、仕える者は忖度の度合いを強め、為政者は傍若無人になっていく。谷本は8選出馬に前向きに見えたが、かつて谷本の選挙対策本部長を務めていた衆議院議員の馳浩が機先を制し、2022年石川県知事選に当選、28年ぶりに知事が交代した。新知事が掲げるスローガンは“新時代”。22 年前に衆議院に初当選した時にも同じものを掲げていた。そしてムラの男たちが熱演する栄枯盛衰の権力移譲劇のここぞという場面で登場するのが、石川県出身の森喜朗元首相であった。カメラは市井の生活者にも向けられ、同調圧力の強い社会で暮らすムスリム一家や、車で移動しながら生活や仕事をするバンライファーの家族の姿から浮かび上がる、理想や自由をめぐる葛藤と矛盾を見つめる。そして私たちが暮らす社会に偏在する家父長制(パターナリズム)の徴を抉り出す傍ら、被写体と厳しく向き合う中で次第に高圧的になっていく取材者自身の姿も晒していき……。

予告編・関連動画

五百旗頭が石川テレビで制作した2本の番組から生まれたポリティカル・ドキュメンタリー『裸のムラ』予告

予告編

2022/10/19(水)更新

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作品データ

映倫区分
G
製作年
2022年
製作国
日本
配給
東風
初公開日
2022年10月8日
上映時間
120分
製作会社
石川テレビ放送
ジャンル
ドキュメンタリー社会派

[c]石川テレビ放送
[c]キネマ旬報社