フルメタル・ジャケット|MOVIE WALKER PRESS
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フルメタル・ジャケット

1988年3月19日公開,116分
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ヴェトナム戦争を舞台に、新兵の厳しい訓練と彼らが赴いた戦場での体験を描く。「シャイニング」以来7年ぶりのスタンリー・キューブリック製作・監督作品。エグゼクティヴ・プロデューサーはヤン・ハーラン、共同製作にフィリップ・ホブス。グスタフ・ハスフォードの原作をハスフォード自らとキューブリックおよびマイケル・ハーが脚色。撮影はダグラス・ミルサム、プロダクション・デザイナーはアントン・ファースト、音楽はアビゲイル・ミード、編集はマーティン・ハンター、録音はエドワード・タイズが担当。出演は「ビジョン・クエスト 青春の賭け」のマシュー・モディン、「地獄の黙示録」のリー・アーメイ、「俺達の明日」のアダム・ボールドウィン、ヴィンセント・ドノフリオほか。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

南カロライナ州の合衆国海兵隊新兵訓練基地。ヴェトナム戦争のさなかの今日も、これから8週間の地獄の特訓を受ける新兵たちが入隊してきた。ジョーカー(マシュー・モディン)、パイル(ヴィンセント・ドノフリオ)、カウボーイ(アーリス・ハワード)といった面々だ。彼らは早速頭を丸刈りされ、整列させられて、鬼のような訓練教官ハートマン(リー・アーメイ)からウジ虫呼ばわりされ、厳しい訓示を受ける。実際訓練は苛酷で厳しいもので、しかもハートマンは容赦なく彼らをシゴく。特に何をやらせてもノロマで不器用なデブのパイルはシゴきの対象とされ、あげくはパイルのミスのとばっちりが他の訓練兵に及び、仲間からもリンチにあう。そんなパイルをジョーカーは精一杯かばうのだが、パイルは徐々に精神に異常をきたし、目つきも変わってくる。遂に卒業前夜にトイレで狂気が爆発、ハートマンを撃ち殺し、自らも銃をくわえて絶命する。時が過ぎた。新兵たちも一人前の海兵隊員としてそれぞれの部隊に配属されており、ヴェトナム戦線も終盤に近づいた1968年1月、ジョーカーはダナン基地において報道隊員として比較的のんびりとした生活を送っていた。だが北ヴェトナム軍の激烈なテト(旧正月)攻撃が始まり、ジョーカーは純真なカメラマンのラフターマン(ケヴィン・メジャー・ハワード)とともに最前線のフエ市へ向かう。そこではタッチダウン軍曹(エド・オーロス)の指揮のもと、自らを殺人機械として自負するアニマル・マザー(アダム・ボールドウィン)や黒人のエイトボール(ドリアン・ヘアウッド)、クレイジー・アール(キアソン・ジェキニス)といった兵隊たちが集まっていたが、そこでジョーカーはカウボーイと感動の再会をする。それもつかの間、彼らは銃火の真っ只中に。前線を偵察中、対面の廃ビルにひそむ凄腕の敵の狙撃兵にやられ、エイトボールやドク(ジョン・スタフォード)が撃たれ、カウボーイも撃ち殺される。決死の復讐を誓ったアニマル・マザーやジョーカーは廃ビルに侵入、狙撃兵を撃って瀕死の重傷をおわせるがまだ年端もいかぬ少女兵であることを知って呆然とする。「私を…撃って」と嘆願する少女兵を狙って、ジョーカーは震える指先で銃の引き金を引き、とどめを刺す。夕焼けの戦場。兵士たちはミッキーマウス・クラブの歌を唱和しながら前進を続ける。ジョーカーの独白が重なる。“俺はまだこのクソ地獄にいる。しかし、生きている。除隊も近いだろう……”と。

作品データ

原題
Full Metal Jacket
製作年
1987年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー映画
上映時間
116分

[c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    みるみる

    3.0
    2019/3/22

    戦争映画を特に好んでは見ないのですが見ておいた方がいい作品もあるわけで…こちらもその一本です。
    ベトナム戦争に限らず戦地での諸々は今日の一般日本人にとっては無縁の世界。ですが日本もかつては同じ道を歩いた国。
    そこで犠牲になるのは若者か無力の人々。既にそれは訓練中から始まっていていずれ除隊したとしても心を病んだままの人も多くいるのだろうと思わせます。
    途中コミカルなシーンがあったり若者らしい会話もあったのがホッとすることろですが、ラストのミッキーマウス・クラブの合唱は訓練中の駆け足の時とは違って肝が据わった怖さを感じました。そういえばジョーカーが新聞記事の云々を話し合っていた部屋にはスヌーピーがいたな。
    登場人物が特別優秀だったりカリスマ性があったりせず普通の青年なのがリアルでした。

    キューブリック監督作品はあまり見ないのですが、丁寧でメッセージ性が強く他の作品も見たいと思いました。

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  • rikoriko2255

    4.0
    2018/8/31

    題材はベトナム戦争。2部構成になっており、殺人マシーンを量産する軍隊の新兵訓練を通して、殺人マシーンの卵を孵化させるプロセスで、孵化する前に狂気に搦め捕られてしまった新兵と、その卵を孵化する最低限の条件をクリアしながらも、殺人マシーンに変容し切れない若者との対比。殺人マシーンを量産する軍隊の目的点である戦争の本質と、そこへの適応の困難さ、厄介さを浮き彫りにした問題作。断然前半が良かった。戦争で役に立つのは殺人マシーンと化した人間。そうなれない人は兵士になるべきではない。が、そもそも戦争自体が悪なんだが。あと、かなり大事だけどこれ別に戦争映画じゃないと言っても良いと思う。戦争をテーマにした心の変化の話。戦争映画だと思って観ると肩透かしを食らう。

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