ブラウンの本塁打:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ブラウンの本塁打
ブラウンの本塁打
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ブラウンの本塁打

1933年公開
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「海底マラソン」「劇場王ブラウン」と同じくジョー・E・ブラウン主演映画で、リング・ラードナー、ジョージ・M・コーハン合作の舞台劇を「ロビンソン・クルーソー」のトム・ジェラティーが脚色し「仮面の米国」「二秒間」のマーヴィン・ルロイが監督に当たり「七月の肌着」「白馬王国」のアーサー・L・トッドが撮影した。助演は「駄々っ子キャグニー」のパトリシア・エリス、「肉の鑞人形」のフランク・マクヒュー、「仮面の米国」のプレフトン・S・フォスター、クレア・ドッド、ラッセル・ホプトン等である。

ストーリー

エルマー・ケーンは野球選手として一流の腕を持ち、殊に打撃にかけては比類の名手であったが、眠ることと食べること以外に何の欲もない様子で、地方の小リーグ選手に甘んじていた。がそれもやめて故郷の村に帰ってしまいメリーという妙齢の娘が経営している食料品店の配達係をしていた。ところがシカゴ・カップス軍がエルマーをその所属小リーグから買収し、ウェードという男が契約書に署名を求めに来た。村の者は驚いて彼の幸運を羨むがエルマーは気乗りがしないらしくウェードに会おうともしない。というのは彼は女主人ネリーを3年越し恋慕っていて、できるだけ側にいたいのであった。ネリーはそれを知って、兼ねて密かに彼を愛していたのであるが、エルマーに出世をさせたい一心から、彼に心にもない愛想尽かしを言った。エルマーはネリーに嫌われてるのでは故郷にいても何かせんと、泣く泣くシカゴ・カップス軍と契約をした。エルマーは一見極めて間抜けじみて、一同の物笑いの種であったが、一度健棒を振うと一流の名投手の剛球も一たまりもなく柵を越えて飛んでしまう。リーグ戦も次第に進み、エルマーの本塁打のおかげでシカゴ・カップスはついに他の強剛を押さえてナショナル・リーグの覇者となり、アメリカン・リーグの覇者ニューヨーク・ヤンキースと世界争覇戦に相見ゆることとなった。そのころは野球界の寵児となっていたエルマーにはチヤホヤする女たちも多くなり、ネリーもシカゴまで彼に会いに来たが、彼がエヴェリンという女に口説かれている現場を見て腹を立ててしまう。エルマーはすっかり落胆してしまい、その晩同宿のヒーリイと一緒に自棄酒を飲みに出かける。酔っぱらったエルマーは賭博場とは知らないで証文に署名することになるが、試合に負けることを条件に持ち出され、憤慨して暴れだし、警察のご厄介になる。彼は偽名を使ったので、エルマー・ケーン行方不明と報じられる。試合の当日になって、ようやく居場所が判り、ネリーが証文を買い取ることとなる。賭博師はエルマーが呆然としているのに乗じて試合不出場の約定書に署名させ、彼に5000ドル渡す。だがエルマーは平気の平座で試合に出る。賭博師がその手紙をカップスの持ち主に見せるので彼は出場を禁じられるが、7回裏のチャンスにピンチ・ヒッターに起用される。彼は不幸にして死球を喫し、且つ盗塁し損じてせっかくのチャンスを逃してしまう。次に彼は大エラーを演じて敵のヤンキース得点を増したので、益々裏切り者として再び退けられるが、最終回となり、二死にして二走者を塁に置く瀬戸際に、エルマーがカップス側に金を賭けていることが判明したので、やっと疑いが晴れ彼はバッター・ボックスに入る。彼が長こん一旋するや、ボールは碧空を縫ってホームラン・ヒットとなった。かくてシカゴ・カップスは強敵ニューヨーク・ヤンキースを破って優勝し、エルマーはネリーと婚約した。

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作品データ

原題
Elmer,the Great
製作年
1933年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ナショナル社
初公開日
1933年
製作会社
ファースト・ナショナル映画


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