「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち
「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち
3.3

「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち

2023年2月18日公開、124分、ドキュメンタリー
20
6
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

2011年3月の東日本大震災で、多数の犠牲者を出した宮城県石巻市の大川小学校。犠牲になった児童の親たちが行政を相手に起こした裁判の行方を記録したドキュメンタリー。たった2人の弁護団と親たちが画期的な判決を勝ち取った裁判の一部始終が明らかに。監督は様々な社会問題を扱ったテレビドキュメンタリーを手掛け、これが初の長編ドキュメンタリー映画となる寺田和弘。

ストーリー

2011年3月11日に発生した東日本大震災。宮城県石巻市の大川小学校では津波により、全校児童の7割に相当する74人の児童(うち4人は未だ行方不明)と10人の教職員が亡くなった。地震発生から津波が学校に到達するまで約51分。ラジオや行政防災無線で津波情報は学校側にも伝わり、スクールバスも待機していた。にもかかわらず、この震災で大川小学校は唯一多数の犠牲者を出すこととなった。この惨事を引き起こした事実・理由を知りたいという親たちの切なる願いに対し、行政の対応には誠意が感じられず、その説明に嘘や隠ぺいがあると感じた親たちは真実を求め、石巻市と宮城県を被告として、国家賠償請求の裁判を提起した。彼らは、震災直後から、そして裁判が始まってからも記録を撮り続け、のべ10年にわたる映像が貴重な記録として残っていく。この裁判の代理人を務めたのは、吉岡和弘と齋藤雅弘の両弁護士。親たちが“金がほしいのか”と謂れのない誹謗中傷を浴びる中、“わが子の事実上の代理人”となって証拠集めに奔走し、わずか2人の弁護団でわが子を失った親たちとともに、5年に及ぶ裁判で“画期的”と言われる判決を勝ち取った。そうした親たちと2人の弁護士の闘いの一部始終を撮り続けた結果、膨大な闘いの記録が残った。寺田和弘監督は、この貴重な撮影記録を丁寧に構成・編集し、独自の追加撮影も併せ、後世に残すべき作品として作り上げた。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
2022年
製作国
日本
配給
きろくびと
初公開日
2023年2月18日
上映時間
124分
製作会社
パオネットワーク
ジャンル
ドキュメンタリー


[c]キネマ旬報社