コロナ禍のなか、初めて演劇に触れた島根県の高校生4人と顧問の奮闘を追ったドキュメンタリー。それぞれの劣等感と向き合いながら、演劇に魅せられていく若者たち。太宰治の『走れメロス』を題材に、地区大会に挑戦する彼らだったが、他校のレベルに圧倒され……。第14回下北沢映画祭で審査員特別賞・観客賞など四冠を受賞。
ストーリー
全校生徒70名の島根県立三刀屋高校掛合分校。そこに、初めて演劇に触れた4人の男子高校生たちがいた。「対人関係が少し苦手」「ずっと机に向かうのも得意じゃない」「熱中できるものなんてない」など、それぞれの劣等感と向き合いながら、4人は演劇に魅せられていく。そんな彼らが、担任の亀尾佳宏と共に初舞台に選んだ題材は、太宰治の名作『走れメロス』。意気揚々と高校演劇の地区大会に挑戦する彼らだったが、本校である三刀屋高校のレベルに圧倒された上、コロナ禍により無観客での開催になってしまう。県大会にも進出できず、誰にも見てもらえないまま幕を閉じると思われた高校生たちの青春。だが、筋書き通りにいかない彼らの物語は誰も予想しなかった結末へと転がりだす……。
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