ベンスン殺人事件:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ベンスン殺人事件
ベンスン殺人事件
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ベンスン殺人事件

1930年公開
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「カナリヤ殺人事件」「グリーン家の惨劇」と同じくウィリアム・パウエル氏が主役を勤めるS・S・ヴァン・ダイン原作の探偵小説映画である。脚色監督ともに「グリーン家の惨劇」と同じくバートレット・コーマック氏、フランク・タトル氏がそれぞれ担当し、キャメラは「危険なる楽園」「若き翼」のアーチー・スタウト氏である。助演者は舞台に於いて著名なウィリアム・ボイド氏、「疑惑晴れて」「ハヴァナから来た女」のナタリー・ムーアヘッド嬢、「半分天国」「若き翼」のポール・ルーカス氏、「グリーン家の惨劇」「カナリヤ殺人事件」のユージーン・パレット氏及びE・H・カルヴァート氏、「これぞ天国」のリチャード・タッカー氏、等である。

ストーリー

金持の株式仲買人アンソニー・ベンスンは株式街に大恐慌が起った時、友人から委托されている株券を持主に相談もしないで投売りして了った。そのため大損失を蒙らされた女優ファニー・デル・ロイ、後家のバニング夫人、その情夫のアドルフ・モーラー、法網を潜ることの巧みな酒類密買者のハリー・グレイ等はベンスンの事務所に押掛けて来て苦情を並べた。ベンスンは困惑して最後まで残ったグレイだけを伴ってニューヨーク市外に在る自分の別宅へ避難した。ところがモーラーも後からやって来た。モーラーは嘗て金に困ってベンスンの小切手に偽署したことがあって、その小切手はベンスンの手にあり、また其の代償としてモーラーが持って来た真珠の首飾もベンスンが持っていた。その事を知っているバニング夫人はモーラーを罪におとさないように頼むつもりで別宅を訪れた。その首飾は元来モーラーがデル・ローイに買い与えたもので、それを騙すようにして取返したのでデル・ローイは所有権は自分に在ると主張していたが、大胆にも折柄の豪雨を衝いてベンスン別宅に忍入ってベンスンに発見された。彼女に気のあるベンスンは彼女がウンといえば渡すつもりだった。此の四人のお客は皆ベンスンを憎み、殺すと脅迫したりさえした。ところへベンスン邸の隣家に住むニューヨーク地方検事のマーカムがひょっくり訪問し、親友のフィロ・ヴァンスを伴って来てベンスンとグレイとに紹介した。ヴァンスがマーカムとグレイと雑談している時丁度夜半12時を打つ時計の音が聞えた。と、階上で轟然たる銃声が起り、胸を射ぬかれたベンスンの死体が階段を転落して3人の目前に横った。バニング夫人、モーラー、女優デル・ローイは皆驚いて駆け来った。ベンスン殺しの犯人は誰であろうか。ヴァンスはその眼前に行われた奇怪なる殺人事件の謎を解くべく一夜を此の邸内に明かした。彼は如何にして犯行の真相を究めるであろうか?

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作品データ

原題
The Benson Murder Case
製作年
1930年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社輸入
初公開日
1930年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社