ホースメン(1971):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ホースメン(1971)
ホースメン(1971)
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ホースメン(1971)

1971年8月26日公開
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中央アジアのふところアフガニスタン。そこに生活する勇猛にして誇り高き部族に生きる青年が、立派な闘士に成長していくさまを、壮大なスケールで描いた作品。製作は「グラン・プリ」のエドワード・ルイス、監督はジョン・フランケンハイマー、ジョセフ・ケッセルの原作をダルトン・トランボが脚色、撮影は「バーバレラ」のクロード・ルノワールがそれぞれ担当。出演はオマー・シャリフ、「きんぽうげ」のリー・テイラー・ヤング、「ゲバラ!」のジャック・パランス、ディビッド・デなど。

ストーリー

その日、トルセン(ジャック・パランス)は、カブールで開かれるブズカシ(騎馬試合)の競技のため、6人の精鋭を選んだ。偉大なるトルセン--彼はかつてメイマナ、マザール・イ・シェリフ、カタガンの3国に君臨した勇敢で気高い騎士であった。そして年老いた今、息子のウラズ(オマー・シャリフ)に、その栄誉の正統な伝統者としての資格を与えんとして、手塩にかけた名馬ジャヒルに騎乗させ、試合に勝利を納めたときには、ジャヒルを与えるとまで宣言した。アフガニスタン全土から集まった選り抜きの闘士たちが、最高の栄誉を賭けて闘う王家のブズカシ。中央に山羊の死骸を置き、騎士たちが円陣を作って、試合が開始された。ウラズはジャヒルを駆って常に先頭集団に食い込み、ゴールを前にして山羊を奪いかえして勝利を目前にした。ところが一瞬の気のゆるみからウラズは落馬し、足が手綱にからんで引き摺られ、一斉に押し寄せた騎馬の荒々しい蹄にまみれて、気を失ってしまった。ウラズが正気に戻ったのは病院の一室であった。馬丁のムヒ(デイヴィッド・デ)の話から、ブズカシは、騎手を失ったジャヒルに乗った同部族民の手によって勝利がもたらされたことがわかった。惨めな敗北を味わったウラズは、ジャヒルとムヒを連れて故郷への遠い道のりへ旅立った。ウラズのとった道は、昔からある古くて危険な近道であった。昼は灼けつくように熱く、夜は凍るように寒くなるという峻険な山道を進むウラズは、骨折した右足が悪化し、全身に毒がまわるという、瀕死の状態におちいらんとしていた。途中ウラズを介抱したジプシー女ゼレ(リー・テイラー=ヤング)を一行に加えて道中を進むうち、ゼレにそそのかされたムヒは、ウラズの命を狙うようになった。気を失って倒れ込んだ小屋の中で、右足を切断したウラズは、体力を回復すると、再び帰路につき、ついに待ちわびるトルセンに憔悴した顔を見せた。ブズカシの優勝祝賀会が開かれた日、突然、ジャヒルに乗ったウラズが現われ、人々の歓呼の中、見事なアクロバットを見せ、最後に、ひた隠しにしていた切断した右足を示して去っていった。そして、集落に戻ったウラズが、荷物をまとめて放浪の旅に立とうとしたとき、父トルセンの悲しげな眼差しが、息子ウラズの横顔に注がれていた。

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作品データ

原題
The Horsemen
製作年
1971年
製作国
アメリカ
配給
コロンビア
初公開日
1971年8月26日
製作会社
ジョン・フランケンハイマー=エドワード・ルイス・プロ作品


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