放蕩息子:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
放蕩息子
放蕩息子
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放蕩息子

1930年公開
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「曵かれゆく男」「怪紳士」と同じくロナルド・コールマンの主演する映画で、原作はフレデリック・ロンスデールの筆になるもの、それを「乗合馬車」「躍る人生」のベンジャミン・グレイザーが脚色し、「奔流恋を乗せて」「天国の一夜」のジョージ・フィッツモーリスが監督し、「陽気な後家さん」「天国の一夜」のジョージ・バーンズと「フービー」「怪紳士」のグレッグ・トーランドの二人が撮影した。助演者の顔ぶれは「繁昌娘」「キスメット(1930)」のロレッタ・ヤング、フローレンス・ブリットン、フレデリック・カー、「霊と肉」「愉快な武士道」のマーナ・ローイ、デイヴィッド・トーレンスなどである。

ストーリー

リーランド卿はある朝、新聞を見て驚いた。というのは南米に暮らしている息子のウィリーが持ち前の向こう見ずな性質から家財道具を売り飛ばし、突然ロンドンに帰ってくると報道されていたからである。リーランド卿はウィリーのこの無茶には疾から呆れていてこれまでにも幾度勘当したか知れなかった。だが、やはり心の底では憎みきれない息子なのでいつとなく許していた。南米からロンドンにようやく着いたウィリーは所持金を使い果たし、懐中余すところ僅かに20ポンドだった。しかしあくまでも無茶なウィリーはそのなけなしの中から15ポンドを投じてテリア種の子犬を買い求め、残る5ポンドで以前から馴染の女優メアリー・カーライルと贅沢な夕食をとった。翌朝一文なしとなった彼は父親の邸へひょっこり帰ってきた。リーランド卿はいつまでも性根の直らないウィリーを情けなく思い、懇々と意見をするのだったが、ウィリーは馬耳東風と聞き流し、折から邸を訪れていた妹の友達ドロシー・ホープを見染めてしまった。いくら言い聞かせてもさっぱり効き目がないのでさすがのリーランド卿もついに兜を脱いでしまい、当座の小遣いとして100ポンド、ウィリーに与える。金を手にすれば気の大きくなるウィリーの事、すぐさま妹のスーザンとドロシー・ホープとを連れて競馬に出かけて忽ちのうちに100ポンドを撒きちらすのであった。その夜、ドロシーの父は娘とポール大公との婚約を発表しようとするが、いまはウィリーと恋仲になっているドロシーは病気と称して席へでない。娘が不承知の原因はウィリーであることが判ったとき、父親はそんな男に思いをかけるような奴は勘当してしまうと脅かした。だがこれを耳にしたウィリーは欣喜雀躍した。なぜならウィリーはドロシーに持参金目当てに結婚すると思われたくなかったからこそいままで求婚を控えていたからだった。男のこういう気概を知ったドロシーも喜ばずにはいられなかった。そして彼女は今後メアリー・カーライルと仲よくさえしなければウィリーとすぐにでも結婚しようと言った。だが、ウィリーとしては今までの関係もあるので一応メアリーにも了解を得ておこうと思った。ウィリーを手に負えない極道者と考えたドロシーの父は何とかして乱業の証拠を掴み、彼の頼りにならぬ事を娘に思い知らせんものと私立探偵を雇ったとは知らぬウィリーはある日街上でメアリーとばったり出会ったところをこの私立探偵に見つけられた。父親からこれを聞かされたドロシーはウィリーの不誠意に憤然とした。結果として婚約取消の話しが持ち上がりドロシーは手切れ金として1000ポンドの小切手をウィリーに与えた。もとより金が目当ての恋でない彼はその小切手をドロシーの名で大公に送ってやる。貧乏華族のポール大公こそドロシーの財産を狙う男だったのでこの大金を手にするや彼は止度もなく嬉しがった。このことから大公の魂胆も暴露し、かえってウィリーの誠実がしれた、やがてドロシー親娘の了解から愛し合う二人の仲が直った事は言うまでもない。

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作品データ

原題
The Devil to Pay
製作年
1930年
製作国
アメリカ
配給
ユナイテッド映画社
初公開日
1930年
製作会社
ユナイデット・アーチスツ映画


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