母性の愛:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
母性の愛
母性の愛
-

母性の愛

1921年公開
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

『ユーモレスク』の原作者として斯界に令名を馳せたファニー・ハースト女史の小説「超人」 Superman を映画化したコスモポリタン社作品である。かつてメエリー・ピッグフォード嬢の為に又其他に於いて多数映画脚色を行ったフランセス・マリオン女史が脚色及び監督の掌に当たっている。「茶目小僧」「少年の心」等出演の名少年俳優ルイス・サージェント君が活躍している。フレッド・トムソン氏シグリッド・ホルムキスト嬢等我国には馴染み少ない達者な人が出ている。

ストーリー

紐育イースト・サイドの貧民窟の涙誘う母性愛の物語。エッシーとジミーとは病める母と共に此貧民窟に暮らし、姉は造花工場に働き弟はボーイ等して生計を立てていた。彼等は貧しかったが、正道に自尊心を持って暮らした。工場主はエッシーに思いを寄せ、或夕彼女に無態の恋を挑んだ。折りよく弟が来会わせて彼女は事なきを得たが、そんな折柄彼女は友人にも勧められて劇場の女案内人となった。淑かな床しい彼女にも恋があった。可哀相に其相手は芝居の切符の不正売等を商売とする高級無頼漢ヂョーであった。母親は娘の恋を危ぶみ、娘の心は唯辛い気持ちを増した。エッシーは母親にジョーを引合わせるべく誓ったが男は言を左右にして会わなかった。母親の気苦労が其老体を一層弱らした。寒い或雪の夜、待つ男は来らず悄然と帰宅したエッシーは病あらたまった母親を冷たい灯火に見下ろした。母は死ぬ前に是非ジョーを求めている。弟の叱責、良心の叱責、彼女は再び雪夜の道を男の許に走ったが、ジョーは母親の死等は念頭になかった。胸痛めつつ酷寒の夜を再び我家を指す時、彼女は図らずも「真実の男」に会った。彼はジョーの身代わりとなり彼女の家へ赴いて呉た。母親は未知の人の瞳に籠る真実の力と強い手に無限の安心を胸にして天国へ去った。彼こそ立派な男であった。廻り来る春の一日エシーは彼の強い腕に抱かれ「楽し我家」の唄を聞く幸福な女となった。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
Just Around the Corner
製作年
1921年
製作国
アメリカ
配給
パ社支社
初公開日
1921年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社